髪染め
髪を染める。それは高校生にとってイメチェンの手段としてあがりやすいものである。
日本人は基本的に全員黒髪なので、変わりたいと思い、行動するうえで髪を染めるのは低コスパで劇的な変化と言えるのだろう。知らんけど。
「なぁ、俺、髪色ピンクにしようと思うんだけど、髪ってどうやって染めんの?」
だからこんなアホが言い出すことは分かるのかもしれん。
現在、学校終わり。チェーン店のハンバーガー屋でダベリ中。
ちなみに入学式後の自己紹介は無難な自己紹介をした。
違う。違うんだ!!1番バッターである宗悟がヒヨったのが悪いのだ。1番選手が塁に出ていないのに送りバントは打てない!!
てか、何が…
「はじめまして。相澤 宗悟です。中学では野球部やってました。これからの部活はまだ決めてません。今は自己紹介1番目で緊張して堅苦しく思うかもしれませんが、皆さんと普通に友達になりたいと思ってます。よろしくお願いします!」
…だ!!
誰だ!?お前!!1話のアホさはどこいった!!俺らの努力の結晶を踏みにじりやがって。無難に置きにいってんじゃねぇよ。
さて、突然ですが問題です。1番の宗悟がヒヨって、無難な自己紹介をぶっ放しました。2番目の貴方はやりますか?アレを。
足をカッコよく組み、髪をかきあげながら
「純。青野純です。」…と。
できるワケあるかい!てか、自己紹介って起立すんだよ。どうやって立ちながら足組むんだよ。フラミンゴの方が美しい立ち姿だわ。いや、フラミンゴ足組んでないけどな。片足立ちなだけで。
と、いうわけで宗悟の後の俺も龍二も無難な自己紹介をした。(男子はよくアホなことを考える傾向にありますが、実行に移す度胸は著しく低く、途中でヒヨりやすいです。by作者。ソース:作者)
その後はもちろんヒヨった宗悟をイジり、この店のチキンナゲットをおごらせることに成功した。ちなみに龍二と俺で2人で5個入りの一箱である。ケチなアホである。
「なんでピンクなんだ?」
やめろ。阿呆メガネ。俺は聞こえないフリでスルーしようとしたんだ。ハンバーガーうめぇ~ってかぶりついて聞こえなかったフリをしてたんだ。拾うな。あった場所に戻してきなさい。そんなアホな生物。
「目立ってカッコイイじゃん。」
フラミンゴかな?
違う。フラミンゴは餌で摂取する成分で色がつくらしい。ロブスターと一緒だ。
あれ?茹でたら赤くなるんだっけ?まぁ、きっといいお湯だったから赤くなるのだろう。人間と一緒だ。たぶん。(違います。)
いやまてよ?フラミンゴのピンクは求愛行動の一緒だったか?鮮やかなピンク色は、健康の証で異性にパートナーとして選ばれるための重要な要素だった気がする。ソースはショート動画。
そういう意味では宗悟の選択は彼女を作るための大いなる一歩なのか。素晴らしいな男子高校生という生物は。鳴き声が「彼女欲しい〜!!」なだけはある。
「なぁー、純。髪ってどうやって染めんのー?」
しまった!指名された。これは逃げられない。
どうやれば指名って逃げられるんだ。不可避だろ。日常に防御不可能な攻撃なんて実装すんなよ。神。
「知らん。てか、俺地毛だし。美容院とかじゃね?」
「美容院って怖くね?」
「「分かる。」」
美容院。言葉だけで恐ろしい。『魔王』『美容院』『お化け』怖そうな言葉を並べても美容院が1番心臓が痛い。なんなら美容院以外ワクワクする。
美容院なんて一生入れる気がしない。どうやったら入れるんだあれ。心の入場ゲートが羽田空港の国際線より厳重だぞ。誰かパスポート発行してくれよ。
それか空港みたいに「いってらっしゃいませ。」って言ってくれるかわいい女性グラウンドスタッフを呼んでくれ。
そうしたら店にフラミンゴのように美しい片足立ちでこれから切るであろう髪をかきあげながら「初めてです!」って自己紹介しながら入店するから。
「めちゃくちゃおしゃれな店員さんに話しかけられることを想像すると…泣きそうだ。」
「龍二!!分かるぞ!!」
陰キャ専用に前髪が顔が見えないくらい長い店員さんを1店舗に1人は配置してほしい。
「というかピンクだけでいいのか?今の流行りは色んな色使ったりするのではなかったか?」
「あー、なんか正月の番組でボーダーで髪染めてる女性芸能人が何人かいたわ。淡い金髪に黒のボーダーの人は川魚のヤマメみたいに綺麗だった。」
「ヤマメは嫌だー。」
おいこら。今、入学式の世界線なんだよ。どっかのランキング入って調子のってるアホの世界線持ってくるな。
あと、褒めてるように聞こえない例えがすごく阿呆。
「てか、自分で染めりゃあいいじゃん。どこでも売ってるし。パッケージの裏に使い方とか書いてあんだろ。」
「あー、なるほど?」
そうだ。そして後で結果を教えてくれ。そしたら俺も髪染めるか考えるから。宗悟、お前が俺たちの生贄…ゲフンッ ゲフンッ。ファーストペンギンになるのだ。
と、いうわけで。店を出て近くの24 時間薬局にて髪染めを買って解散した。てか、そういえば俺ナゲット1個しか食ってねぇ。
次の日、教室に自然界には違和感しかない。蛍光塗料を塗ったようなピンクな宗悟がやってきて俺達は爆笑した。
宗悟。お前の髪がピンクじゃなくなるまでの俺の中でのあだ名が決まったぞ。『フラミンゴ宗悟』だ。
ナイス生贄。俺は美容院で染めてもらおう。そのためには兄に美容院に連れて行ってくださいと土下座せねば。
はい。「はよ書け。アホ。」の1コメにつき、1話書くことにしようとしたけど、なんかいきなりランキングに入って調子にのったアホです。
と、いうわけで「はよ書け」応援をお願いします。じゃないとアホは書けないのです。サボテンのようなコマメな水やりのように応援してください。
お願いします。(`・ω・´)ゞ




