隣視点
こんにちは。私の名前は河野舞です。数カ月前に高校1年生になりました。
そんなピチピチのJKになったら恋とか恋とか恋とかしたいと思うお年頃です。そんな最近、気になる人ができました。
隣の席の青野くんです。中肉中背と言えばいいのか、普通の男の子。顔はクラスでいうと5番目ぐらいにカッコイイです。髪はちょっと色素が薄いのか茶色味がかっているように見えますが、地毛だそうです。
いつも一緒の相澤くん、天野くんと話しているのが聞こえて来ました。決して盗み聞きではありません。
そんな彼の何が気になるかというと…。
「男もアルファベット順を適用すべきだと思うんだ。」
あほなところがすごく気になります。
ホントに隣でスマホを見てるフリをするのも疲れる。主に表情筋と腹筋が。
「何言ってんだ?純。」
「おっぱいの話か?」
相澤くん、よく聞いてくれました。そして天野くんは直球すぎます。もうちょっと消える魔球ぐらい隠してください。女の子も聞いてるんですよ。
「そうそう。女子でA、B、Cとかあるだろ?男もあるべきじゃねぇかって話なんだよ。」
ホントにおっぱいの話だったの!?あと、青野くん?Aの下もあるんですよ?AAとか…。私のことじゃないですよ?ないですからね?
私の体形想像してたら〇します。
「っていっても男の何をAとかBとかつけんの?」
「そりゃ毛だろ。」
ブフッ
「「「?」」」
私は素知らぬ顔で振り返った3人の顔をやり過ごす。一切スマホから目をそらさない。表情筋と腹筋を偽り続ける。
3人は気のせいと思ったのか、元の体勢に戻った。危なかった。
「…で、なんで毛?」
「ほら?男の毛の濃さとか長さとか幅めっちゃ広いからランクつけやすいかと。」
「「なるほど。」」
いや、相澤くん、天野くん。納得しないでください。おかしい話だと気づいてください。
「それはヒゲの話か?髪、胸毛、すね毛どの部位を重要視するんだ?」
天野くん。気になるのはそこじゃないと思うよ。
「例えばで、ある男の話だが、顎B、胸F、足Dとしよう。けどこんなに分けるの面倒くさいだろ。だから総合の濃さ、範囲、長さでいいだろ。」
「髪は?」
「…髪の話は…やめとこう。彡(´・ω・`)ミ 」
「お、おう。」
いきなり青野くんの顔に哀愁が!?
あれ、戻った?気のせいだったかな。
「…ちなみに、その例え誰の毛の話?」
「Owen。」
「「ブフッ」」
いや、2人共吹き出してるけど誰!?後、胸だけ濃い!
「…ふー。まぁ、言いたいことは分かった。が、問題があるぞ。」
「?」
「ほら、最近は脱毛界隈だから、毛がないとどうすんだ?」
「あ…。」
考えてなかったんだ…。最近は小学生も脱毛したがるのに。
「それは…どう表現すべきなんだ?やっぱ物がないって表現でAなのか?」
青野くん?Aはあるんだよ?その理屈だとおっぱいのAはないってことになるんだけど…
いいの?〇ぬよ?私が〇すよ?君を。
「いや、待て。純。脱毛はそもそもあるものを取り除くものだ。それをAと表現するのは違うだろ。だから0にしよう。」
もうアルファベットじゃないじゃん。
「えー、アルファベットが〜。」
「純、存在しないものを作るんだ。何も似ているものによせる必要はない。」
何かカッコイイこと言ってる風だけど毛のランクづけでしょ。何もカッコよくないからね?
「じゃー、作ったところで。俺はどんくらいだ!?」
「「A」」
「異議あり。」
「「異議は却下とする。」」
「な、なぜ。」
「いや、俺ら高1だぞ。そんなヒゲも生えてねーし。」
「そもそも日本人の毛が外人さん達に対して薄めだしな。その未成年のガキともなるとAが妥当だろ。」
「じゃ、じゃあ、宗悟も龍二も…。」
「「Aだろ。」」
「作った意味ないじゃん。」
そもそも作らなくていいじゃん。ホントにあほだなぁ…青野くん。
「そんな…3人共Aなんて…またトリプルAとか言われるじゃないか。」
「「?」」
あ、青野くん。知ってたんだ。トリプルAはこっそりと広まってる3人の呼び名だ。
「トリプルAってのは?」
「俺たち3人組の呼び名。」
「「なにそれカッコイイ。」」
「いや、俺は著作権的な意味で怖いんだが…。」
青野くん?そこは掘り下げちゃダメだよ?
「そのうち俺ら1人1人の渾名もつくかな。」
「楽しみだな。」
「「な!『リーダー』純。」」
「黙れ『フラミンゴ』と『パンティー』。ぶっとばすぞ。」
…いや、青野くんが『リーダー』でいいと思うよ。
彡(´・ω・`)ミ また髪の話してる・・・




