先輩にお話
さて、俺は2人からの相談を聞いて、そのまま家に直帰。聞いた話をノートにまとめていた。ある程度考えもまとまってきたと思う。まぁ、俺は探偵とかじゃないので大したことはできんのだが。
「石川先輩に話したいから放課後ちょっと時間もらうか。」
問題はある。めちゃくちゃある。一つは宗悟、龍二が話した問題をそのまま話すことはできないこと。バレたくないらしいし。
もう一つ、俺が石川先輩の連絡先など持っていないということ。
いや、交換する機会はあったが恐れ多いと言い訳して断りました。…だって持ってたら呼び出されるやん。誰が喜んでパシリになりにいくものか。
けど、これで借りとか言われたら絶対パシられるんだろうなぁ。これも1個の問題か…。まだあるし…
さて、話は戻りまして先輩の連絡先問題は+αがあります。
連絡が取れない=直接、話をしに行くしかない=「先輩、ちょっとお話いいですか?」って人目があるであろう場所で話しかけないといけない。
=え?告白?((o(´∀`)o))ワクワク(みんな)
と、いう方程式が成り立つ可能性があること。
石川先輩は一応美少女である。外側は美しい見た目だがノドグロと同じように内側は黒い。外野にも先輩にも絶対にからかわれる。
全然関係ない話だけど、ノドグロの完全養殖成功おめでとうございます。
まぁ、問題は全部仕方ないかと諦めよう。あとは…
「純。ごはん。」
「はーい。」
と、オカンに呼ばれたので考えは一旦置いといく。オカンは長い髪をゴムでまとめるだけでシワもわかりやすくなってオバサンに近づいてきた。最近はそんなことで時間が進んでいるのを感じる。
それはそうと、急ぎ馳せ参じよう!40秒で行かないと何をされるか分からん!ドーラよりも恐ろしい。
急いで食卓につくと、対面に座ろうとする母に怪訝そうな顔をされる。
「…あんた、また変なこと考えてんでしょ。」
「そんなことないよ。オカンはキレイだと考えてただけだよ。」
「なるほど?キレイとは真逆のことを考えてたんだね?」
な、なんでや…。
オカンのにっこりした笑顔を見て、俺は青ざめる。
「弁解の言を聞いていただいても?」
「やっぱり考えてたのね?」
あ、おわった。ヘタウッタ。
そして…
その日の俺のおかずがいなくなりました…。
帰ってきておくれ、俺のしょうが焼き。
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日付が変わって放課後。先輩がどこかに行ってもらって見つけられなくなっても困るので急いで先輩の教室に行く。学年が違うと同じような廊下でもちょっと緊張する。
教室は人に聞けばすぐに分かった。美少女って有名で便利だなぁ。そして、見つけもしやすい。石川先輩は教室内で女子、男子数人に囲まれながら談笑していた。
うん。すっごい話しかけづらい。いや、話かけますけどね。今だけ俺は空気の読めない子になる!
「石川先輩、ちょっと時間もらえませんか?」
おおきくはないと思うが、それなりに声は出したので教室の先輩方の視線が俺に集まった。
ここでヘタに挙動不審になったりしない。視線なんて気にしないったらしないのだ。俺は今、龍二のようなちょっと天然!ヘタをうつのは昨日の晩、既にやった俺に死角はない。
「ああ、いいよ。」
先輩はにこやかに答え、囲んでいた人たちにひと言ふた言話して来てくれた。
「どこで話そうか。」
「大したことではないので、廊下の隅で全然いいですよ。」
「なんだ、告白じゃないのかい?」
「アハハ、ご冗談を。」
…ホントにご冗談を。貴方、今笑顔ですけど、俺には分かりますよ。めちゃくちゃ「なに?」って無表情な顔がイメージできます。この人相変わらず怖い…。
この人に告白できる人はこの人の目をちゃんと見てないのではなかろうか…。めちゃくちゃ言ってるよ?「んだぁ?こらぁ?」って。昭和のヤンキーの方が優しいまである。
いや、お怒りは分かりますよ。今、貴方の教室、『告白?((o(´∀`)o))ワクワク』ですもんね。
絶対先輩が戻ったら聞かれるやつですもんね。
マジすみません。パシリ1回で許してください。
「で、ちょっとお願いがあるんですけど…。」
短いけど1回切ります。
「え?あまったしょうが焼きくれるんですか!?いただきます!」(*´ω`*)ウメェ




