作戦
ワシガ村奪還に向けて、作戦を練りたいところである。
「はい。わたくし、このウィンディに名案がございます。(他人行儀)」
「なんでしょうか。」
「もうこのまま突撃しちゃいましょう。」
いやあほか。相手四天王やぞ。特攻なんかしたらそのままワンパンで終わるぞ。
「そんなことしたら、終わるじゃない。当たって砕けるのも大事かもしれないけど、もっとしっかりとした作戦を立てないと。私たちが死んだら本末転倒よ。」
海はちゃんとわかっている。アホなとこあるけどしっかりしてる。
「アホって言うな。殺るぞ。」
心読めるの!?あと物騒な発言すんな。10人隊隊長メヒアよりも物騒だわ。
「でもthe 作戦なんてのは思いつかないよ。」
「ふっふっふ。蓮はわかってないな。」
海は不敵な笑みを浮かべた。
「私の作戦はこう!準備万端にしておくこと!」
...。
なんだそんなことか。やっぱりアホだった。
「マジで殺るぞ。」
顔がマジだ。ほんとに殺す顔してる。ぜひその怒りをメアにぶつけて欲しいものだが。
「まあ備えあれば憂いなしっていうしな。早速準備するか。」
僕は海の意見に賛成することにした。
「よし、ウィンディこの村にある食料を取ってこよう。」
「ないっす。」
『え?』
「いや、この村に食料はほぼないっす。」
『え?』
僕たちはもう食料を蓄えることができないと悟り絶望した。
「まあ強いていうなら、そこらへんの獣を狩るしかないね。」
「じゃあここの村人の人はどうやって生きてんだ?」
「うちの村は大体、狩りをして生活してますから。あと他の村人が囚われたのもだいぶ前なので、もうこの村のほとんどの食料は食べられてるでしょうね」
「おいマジかよ。じゃあ野生動物パパッと狩らなきゃいけないじゃん。」
海は乗り気だ。
「そう。だから狩りに行こう。」
ウィンディも乗り気だ。
よし、まずは野生動物を狩るところからだな。(諦め)




