ワシガ村奪還に向けて
「そう言えばウィンディっていくつなの?」
「僕?僕は18だよ。」
「あっ全然年上。」
「気にしないで。年功序列そんな好きじゃないから。あと君たちはもう同年代みたいなもんだよ。だって君たちだって16とか17歳くらいでしょ?」
「僕たち14っすね。」
「えっ見えない。あと〜っすねもほぼ敬語みたいなもんだから禁止ね。」
「ワカッタヨ」
「ぎこちない(笑)」
『いや仲良くなりすぎやろ!蓮とウィンディ仲良くなりすぎやろ!男やったからまだ良かったけど、女やったらしばき回しとったでな。』
海の独占欲を感じる。
「なんか、圧を感じない?」
ウィンディがこしょこしょばなししてきた。
「うん、なんかそんな感じする。」
僕もこしょこしょばなしで返す。
「なんかあった?」
圧を感じさせる元凶(海)が話しかけてきた!
「特になんでも。」
「ああ、そう。ならいいけど。」
「女の人怖いですね。」
ウィンディそれ禁句!と顔で訴えるが時すでに遅し。
「ちょっとウィンディこっちこようか。」
〜ウィンディ教育タイム〜
なんかウィンディげっそりしちゃった。4つ下に説教されたら、なんとも言えない気分になるのもわからんでもない。
「おいテメェら」
聞いたことのない声が聞こえた。
「ん?誰だ?」
「誰だと聞かれたのなら自己紹介すべきだな。俺は騎士秩序・メア部隊、10人隊隊長。メヒアだ!メア様の命令を受けテメェらを倒しにきた!」
メア部隊の10人隊隊長?メアってあのなりすましコスプレ野郎のことか?ていうか10人隊って3対10か。相手がどのくらい強いかわからんし、10人隊隊長がすごいかもよくわからない。
「10人隊隊長ってどんくらいなの?」
ウィンディがメヒアに質問した。なんかバカだなこいつ。
「そこそこ強いと思う。」
真面目に答えてやがる。あいつもバカだな。
「さあ、いくぞ!我ら10人隊!」
うお!いきなり来た!
「ここは私に任せて!氷の力!撒氷!」
10人隊たちの足が凍った。
「隊長!動けないです!」
「なに!とりあえずなんとかしろ!」
あれ?10人隊弱くね?もうすでに戦闘不能になってるし。
「氷の力!氷光芒!」
海のフローズンビームはメヒア隊長めがけて一直線に向かっていった。
「ま、まずい!うわっ!」
あっけなく凍った。
「じゃあ君たち太陽光で溶けるまで待っててね。」
10人隊は海1人の手であっけなく散った。
10人隊に足止めを食らったが、メアが占拠したであろう村長の家に着いた。村長の家はまるでダンジョンのようだった。
「ウィンディ。ここほんとに村長の家?」
「そうだよ。家というよりは城とかダンジョンとかに近いよね。僕たち村人は苦しい生活してるのに、村長だけ儲かってるのはおかしいと思うね。」
「村長の謎も暴かなきゃね。さあ行くよ!」
海が僕たちを急かす。
「円陣組もう。」
ウィンディはマイペースだ。
「じゃあ言い出しっぺの僕が音頭をとるね。ワシガ村奪還作戦。頑張るぞー!」
「おー!」
僕らはこれから四天王メアの元へ向かう。




