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覚悟

もし仮にうみのことが好きだと告白して成功した場合は冒険しずらいし、失敗した場合も冒険しずらい。どっちみち冒険しずらい!

なんとも言えない空気感の中海がつぶやいた。

「もし私が好きな人言ったら教えてくれる?」

「うーん。気分次第。」

「じゃあ、言うわ。」

「えっ!」

ちょっと予想外のことが起きた。ちょっとというかかなり。まじどうしよ。

「私の好きな人は、め」

「コーヒー牛乳買ってきたよ〜」

おいどのタイミングで入ってきてんだよフリージア!と言わんばかりに睨みつけた。

「あ、ごめん。もしかして俺やっちゃった?」

軽すぎるわ。あなたがあともうちょっと遅れてたら、未来変わってたんだよ。覚悟決めてたのに...。

「蓮くん。やっぱ忘れて。」

ああああああああ。終わった。すごく切ない。

とりあえず渡されたコーヒー牛乳を、やけくその如く一気に飲み干した。このいっぱいが沁みるんだよ。心にね。

ていうかさっき言い切れてなかったけど1文字目めだったよな。海の好きな人は頭文字がめってことなのか。これ実質フラれてない?そう考えてしまった蓮は当分立ち直れないのであった。


「フリージアさん。僕たちはこれからどうやって生活すれば良いのでしょうか。」

「冒険行ってこい」

え、なんか冷たい。睨みつけちゃったからかな。もしそうだったら、めっちゃ謝罪したい。

「とりあえず今日はうちに泊まっていきな。後は寝るだけなんだし。」

「じゃあお言葉に甘えて。」

今日はフリージアさんの家に泊まることになった。明日からは冒険に出るとしよう。


〜その夜〜

フリージアさんの家に着き、用意された部屋に行くと五畳半ほどの部屋に二つ敷布団がある。もしかしてこれで寝るの?気まずいんだが。五畳半に2人?まあなんとかなりそうだけど、寝れそうにはない。

2人は用意された部屋で黙り込んだ。

「あのさ、さっきさ言いかけてたじゃん。好きな人の名前。」

「そ、そうだね。」

いきなりきたのでちょっとびっくりした。

「蓮は私が言ったら本当に言ってくれるんだよね?」

「それは気分次第だって。」

「じゃあ、言うよ」

「ほんとに言うの?」

「うん。言うから蓮も絶対言ってよ。」

「えぇ。」

「行くよ。私の好きな人は、まだいません!」

「へ?」

もう失恋したのこれ。僕は涙を堪える。

「じゃあ今度は蓮の番。」

もう当たって砕けろや!僕は覚悟を決めた。フラれても、立ち直るさ。何度でも蘇ってやる!

「僕は海が好き。」

「え、私?」

突然の愛の告白!どうなる蓮!

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