出会いと別れ
「久しぶり~最初の街!」
3ヶ月ぶりだなぁ。
「おい!蓮が叫ぶから周りの人たちみんなきょとんとしちまったじゃねぇか」
テンションあがってはしゃいでたけど、ここまでみんな俺たちのことジロジロ見るか?
「おいお主ら、この3ヶ月間どこにいたんだ?」
おそらくこの街に住むおじさんが声をかけてきた。しかも心配そうに。
「あの山の上の方にあるローズって言う人の本拠地で修行してたんですよ。」
「は?何言っとんだ。ローズはとっくの昔に亡くなっとるよ。」
「え?」
「ほらあの銅像に書かれてる説明見てこい。」
僕たちは見に行った。この銅像、ローズと同じ顔をしてる。説明を読んでみる。
「1980〜2004
ローズ・ライボルト
彼女は魔王との激闘の末敗れた。彼女の強さと勇敢さは唯一無二の存在である。彼女は皆の心に生き続ける。」
2004って20年も前じゃん!でもなんで...この3ヶ月間しっかりとローズのもとで修行したのに。
「何馬鹿げたこと言っとる。お主らは3ヶ月の間行方不明になってたんだぞ。そんな奴らが亡くなった勇者と修行だなんて意味がわからん。」
おじさんの頭の上には疑問符が浮かび上がっていた。それは僕たちも同じ。僕たちはただ事実を話しているだけなのに。
「でも僕たちは本当のことを言ってるんです!嘘なんかついてません!」
「蓮の言う通り、私たちはちゃんとこのからだにローズの思いや戦闘術を叩き込まれたんだから。」
でも僕たちの訴えはおじさんには届かなかった。
「ああそうか。3ヶ月心配しとったが大丈夫そうじゃな。ちゃんと嘘をつけるんだからな。」
ああ、もう!信じてもらえそうにもない。
「街の長さん。この子たちの言っていることは間違ってないよ。」
「これは、フリージアさん。ようこそ我が街へ。」
「おじさんってこの街の長なの?」
「そうだが?それがどうかしたか?」
「いや別に」
「蓮、おじさんはどうだっていいよ。フリージアさんこんにちは。」
「こんにちは、海ちゃん、蓮くん。」
「え、なんで私たちの名前知ってるんですか?初めましてですよね?」
「確かに初めましてだね。でも情報は知っているよ。何故かって?俺はローズの弟、フリージア・ライボルトだからな。」
『ローズの弟!』
まさかローズに弟がいるだなんて。あの時なにも言ってなかったのに。
「てか、ローズさんはいないのになぜ僕たちの情報を知っているんですか?」
「俺は霊感があって、霊を見ることができるし、話すこともできる。まあ7つの力ではないんだけどそう言った能力がある。姉さんは特別で血の繋がりがあるから、さらにはっきり見えるし、はっきりと会話できる。」
「へぇそんな能力を使って私たちの情報を。」
興味深い能力だ。戦闘力があるかはわからないが、仲間になって欲しいものだ。
「そういえば姉さんの修行で3つの条件があったと思うんだけど、3つ目ってしらないよね。」
「知らないです。」
「3つ目の条件は、『ローズの力を受け継げるほどの実力があるか』だよ。姉さんは条件を考える時、最初は私を成仏させることにしてたんだけど、まだこの世をさりたくなかったらしい。だから力を受け継ぐことにしたんだって。まあ、力を使えない人が力を持ってたところで意味がないと判断したんだろうね。」
僕たちは力と剣を受け継いでいる。
「私たちはローズさんに認められたってことですか?」
「ああそういうことだ。」
「なんかすごく嬉しい。」
「君たちは姉さんのスパルタ修行を耐え抜いたから、認められたんじゃないかな。普通の人間じゃ、ついていけないよ。」
さすがきょうだいといったところ。姉のことをよくわかっているようだ。
「まあ疲れてるだろう。多分姉さんも言ったと思うけど近くの温泉に行こう。そしたら疲れがとれるからね。」
やっぱりローズの言ったことわかるんだね。
まあ温泉行くか
突然現れたローズの弟。彼はなんのために2人と出会ったのか。




