あとがき
本当にあとがきだけです。
独立させてしまいました。
ご拝読有り難うございました!
「勝手に召しませ!」はこれにて一旦終了です。番外編を少し書いて完了としようと思っています。
この作品は初めて人様に読んで頂いたものでして、当初はこんなにも読んで頂けるとは夢にも思っていませんでした。単純なもので感想やお気に入り登録、評価など頂いてはウキウキ続きを書く始末です。
せっかく読んで頂けるならと、まずはちゃんと終わらせることを目標にしましたが力量不足も有ったことだろうと思います。さてはて皆さんの納得のいく終わりだったでしょうか?
この物語のヒロインのゆきはプチ不運なだけの女の子です。特別な力が何もないのということに力を入れたつもりです。敢えていうならば「魔力に当てられない」といったものです。魔力に当てられるという表現を使いましたが、簡単に言うと「メロメロになる」という感じで書いています。強い魔力は「魅力」になって人を惑わせると作者が勝手に思っているからです。
裏設定で彼女は母子家庭で父親がロクデナシだったがためにお嬢さん育ちだった良子ちゃんが苦労し育てた娘ということにしていました。そのため親戚に絶縁状態になり、おばあちゃんにだけに何とか頼って生きていました。どうしても大変な時に良子ちゃんがゆきを連れて伯父さんのところへお金を借りに行きましがそのときにゆきは人生で一番罵られます。なのでシュウがひどく罵っても5番に入るくらいです。この親子は良子ちゃんの前向きパワーだけで頑張ってきました。
本編ではユリウス視点は表現しませんでしたが、彼の過去は悲惨という言葉に尽きます。なので書くと非常に暗いのでやめておきます。彼は生まれ持った運命に対して責任感が強い性格だと思っています。王様に生まれるってそういうことじゃないかなぁと作者は思っています。
補足しますと彼の母親は前魔王(ユリウスの父親)が人間界で見初めて連れ帰ったという設定です。本当ははじめからユリウス母を連れ帰るつもりでしたが異変に気づいた家人が替え玉に使用人の娘を寝室に置き、間違えて連れ帰られてしまいます。これがジリル母です。すでに契りも交わし、子供もできてしまったので一旦はあきらめるのですが、やはりユリウス母が忘れられず5年後に連れ帰ってしまいます。ジリル親子も被害者なのです。
…とまあ、いろいろ妄想しながら書いておりました。
たくさん詰め込みたい気持ちも有りましたが、とりあえず、さらっと読めるコメディーを書きたかったので我慢しました。
最後に後書きまでしっかり読んでいただける方々に感謝を。
もしよろしければ次作も読んでいただけたらうれしいです。では。またお会いできたら幸いです。
2010/02 ちくわ犬