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2人の少女は終わってしまった世界を旅する  作者: 月夜るな


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雨降り道中


「おーまた降ってきたわね」

「ん」


 キャンピングカーを運転中、再び雨が降り始めフロントガラスを濡らしていく。


「今日はこのまま進んじゃおうか」

「おけ」


 ワイパーをオンにして私が言うとルナも同意する。

 止まってもいいけど、景色を見た感じまだまだ山の中だ。こんなところで止まるのもなんかあれなので、このまま通り過ぎて山を抜けた方がいいだろう。流石に夜になったら一度止めるけど。


 因みにキャンピングカーについては運転は私がしている。ルナは隣の助手席に座って外を見たり時々私に話しかけてきたりしてくれる。

 まあ知っての通り、整備する人なんて居ない訳で道は基本的に悪いものが多く、運転にはちょっと気を使ってしまうのだけどね。


 時々比較的新しい道路を見ることはあるけど、そう言うのは稀だ。そう言った道路なら他と比べれば結構安全に走れるけれどもね。今走っているのは見ての通り山の中にある道路なのでお世辞にもいいとは言えない道路だ。ないよりはましだけどね?


「ここ20キロ制限みたいだよ?」


 道中にあった交通標識を見ながらルナが言う。


「……どうせ誰も居ないしいいんじゃないかしら」

「……それもそっか」


 今現在の速度は50キロくらい。明らかにオーバーしているものの、それをとがめる人はもう居ない訳で。それに既に国は無くなってしまっているのと同然なので法律などないだろう。

 ルナも冗談のつもりで言ったからか、あっさりと受け入れる。それに既に私達はお店で物を幾つか拝借しているので今更何をという話になる訳ね。


「夏も虫が居なければいいよね。近年は暑過ぎていたけれど」

「ん。でもわたし、暑いの嫌いだから冬かな」

「前にも言ってたわね。まあ、冬は私も好きだけどね」


 春夏秋冬の四季があるけれど、その4択でも私の場合は冬を選ぶ人だ。やっぱり一番は虫が居ないことだ。それに夏は裸以上になることができないから暑い。冬は着こめるし、自分で調節することも出来るし。


「でも今の夏はちょっといいかも?」

「あはは。確かにね……ちらほら虫を見かけるようになってるけど、かなり少ないし暑過ぎにもならないものね」

「でも夏かどうかは分からないよね」

「そうねえ」


 スマホを見れば2223年の6月となっているのでこれだけ見れば夏の始まりに当たると思うけど、正直これがあっているかは前にも言ったかもしれないけど分からないのよね。


「まあ大体の目安……それはもう言ったか。仮に夏だとして、暑過ぎない夏って言うのはこれもこれでいいわね」

「ん」


 今現在は絶賛雨が降っているけど。梅雨の時期は……嫌いではないけど好きでもない感じだ。じめじめするのはやっぱり変な感じだし、蒸し暑いというのも以外とこれがタチが悪い。

 花畑には虫が居なかったけど……なんかこの辺りだとちらほら見かける。あの時はたまたま虫が何処かに行っていたとかなのかしらね? まあいいか。


「あ、そろそろ山抜けそう」

「ん」


 そんなこんな、ルナと話しつつ車を走らせているとようやく長かった山道を抜けれそうだ。

 そのまま走らせて下り坂を抜ければ道路は平坦になり、町っぽいものが見え始める。警察署っぽい建物や消防署っぽい建物も見えるわね。


 平坦な道路に出たところでで一度、車を止める。雨によって濡れた窓ガラスから外の景色を覗き込む。


「消防車もパトカーもそのまま残ってるね」

「ん。でもかなり汚れてる」

「そりゃね……お手入れする人が居ないんだし」

「このキャンピングカーは綺麗」

「あはは、ありがとう。そりゃ、私が手入れしているもの」

「ん」


 こういった機械にはお手入れは必要不可欠。丁寧にやることで長持ちするのだ。


「ルナも手伝ってくれるから助かるよ」

「ん……別にどうってことない」

「ふふ」


 そんな会話をしながら、再びキャンピングカーを走らせるのだった。



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