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2人の少女は終わってしまった世界を旅する  作者: 月夜るな


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19/20

砂漠?


「……砂漠?」

「砂漠だね」


 いつものありきたりな景色を見ながらキャンピングカーを走らせていると、いきなり景色が変わり、ここまでの旅路では見たことがない場所へやってきた。

 視界に映るのは先が見えない地平線。そして所々に植物らしきものはあるものの、大半が砂でできている場所であった。


「日本に砂漠ってあったっけ?」

「ないと思う。ただ鳥取砂丘とか、裏砂漠っていうのがあった気がするけど」

「あーなんかあったね。でもここ完全に砂漠よね」

「ん」


 でもよく見れば、あっちこっちに植物らしきものがある訳なので、これから育っていくのかなと思う。実際砂を触ってみた感じ、乾燥しきった感じはないし。


「走れる?」

「問題なし。砂程度で私のキャンピングカーは止められないわよ」


 色々と弄っているのだから。

 例えば降雪地帯を走るところや、こういった砂地を走るところなど。日本に居ながらあらゆる場所を想定した細工をしていた。


 ……まあ、自分の車なのだからいいよねって。


「ここからだとまだ先は見えないけど、そこまで広くないと思うし」


 日本の地理上、ね。

 とはいえ、崩壊してから色々と変わっている可能性は否定できないので何とも言えないのだけども。

 例えば日本ではない可能性とかもあるし、日本ではあるけど海外と陸続きになっている可能性とか、ね。大昔の地球は日本と陸が続いていたらしいし。


「でも気温はそこまで高くないね」

「ん」


 そこはやはり日本だから、なのか。

 まあそれはいいや。とりあえず、この砂漠については見るものはないしこんなところに何もないだろうからそのまま突っ切るのが一番かな。


「あ、でも……砂漠で見る星空って綺麗そうよね」

「うん」


 周りに何もない星空はさぞ綺麗だろうと想像する。

 首都だった東京と呼ばれた場所は高層ビルとかが立ち並んでおり、日夜関係なく都会っぽく明るかったからあまり星は見れない環境だ。

 首都だから仕方がないけど。星を見たなら他県に行くか、山とかの上から見るのが一番だと思う。実際そうやって天体観測? をした人も居るのではないだろうか。


 だから砂漠で見る星というのが実際どんなものなのかは気になる。何せ日本には砂漠なんてなかっらからね。海外の砂漠だって昼は場所にもよるだろうけど物凄く暑く、夜はかなり寒いと聞いているし。


 そして何より……。


「どうかした?」


 ルナのほうを見る。すると私の視線を感じたのか、こちらを見て首を傾げる。


「ルナと星を見たら余計綺麗になるかなって」

「! ……ん」


 顔を赤くするルナは照れているようだった。

 夜というか、そっちは結構激しいというかあれなのに、普段はこんな感じなんだよね。これがあれかしら……ギャップ萌えとかいうやつ。


「じゃあ今日は進めるだけ進んで……一緒に星を見よっか」

「うん……わかった」


 こくりと頷くルナ。

 世界は終わっているのかもしれないけど、私とルナはまだ終わらないよ。この寿命が尽きるまでは、ね。


 寿命より先に陸が終わりそうだけどね。

 今どの辺りに居るのかはわからないし。こんな世界だから、衛星によるGPSも使えないしね。それは今までと同じだけども。

 文明崩壊前がどれだけ発展していたのか、改めて実感できるわよね。車……このキャンピングカーだって科学技術とかで作られた物なのだから。


 キャンピングカーがなかったら私はどうしていただろうか?

 もしものIF……私がキャンピングカーを持っていなかったら……うーん、今じゃあまり想像できないわね。でもたぶんだけど……うん……キャンピングカーがなくても旅はしていたんじゃないかな。

 車がなくても徒歩がある訳だし。そりゃ、1日で進める距離はかなり短いだろうけどそれでも歩いていたかもしれないわね。スタートが家だったのもあったからリュックとかに必要そうなものを詰め込んで、ね。


「まあそれはいいか」

「?」

「ううん。何でもないよ。夜までキャンピングカー走らせようか」

「わかった」


少女たちは進む。

あるかわからないゴールまで。


そもそもゴールはあるのか。



今しばらく少女たちの紀行をお楽しみください。

いつもお読みくださり、ありがとうございます。

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