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2人の少女は終わってしまった世界を旅する  作者: 月夜るな


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水に浮かぶ灯台


「でっかい橋」

「ね」


 大きな湖にかかる橋を走りながらそんなことを互いに言う。

 この大きな湖の名前は結局わからなかったけど、かなり大きな橋が架かっていたのでそれを走って向こう岸に移動することにした。

 途中で折れていたりとかしたら流石に引き返すけど、現状ではそんな気配はなくこのまま向こう側には行けそうだ。


「あれって灯台?」

「たぶん。回ってるね」

「だね」


 そんな走行中、水の上にあった灯台のようなオブジェクト……いや灯台で合ってるかな? それが気になり、橋の真ん中くらい? で一旦車を止める。


「湖に灯台ってあるもの?」

「さあ? でも湖を船が使ってたのならあり得る? かも?」


 普通灯台って海岸とかにあるものだと思っていたが……ここは海ではないはず。水には塩分は含まれていなかったし、湖で合っていると思うのだけど。

 そしてこの灯台、なんと動いている。くるくるとライトが回転している。ここから見る限り、灯台近くに人の気配というか何かが居るようには見えない。


 まあ、距離があるから見えないだけっていうのもあるかもだけど。

 というかそもそもあの灯台に行けるルートが見た限りないのよね。灯台周りは水で囲われていて陸は存在しない。灯台がある所だけ陸というか地面? があるみたいなのだけど。


「あれ、行く手段ないよね?」

「うん」


 何がどうしてこうなったのか。

 水位が上がってあったはずの陸は水に沈んでしまったのだろうか? いやそれしか考えられないわね。


「この様子だと陸地、海とかに沈んでいる場所もあるかもしれないわね」

「それはあり得るかも」


 水位が上がっているのか陸が沈んでいるのか、どっちかはわからないけど。


「でもどうしてあの灯台、付いてるんだろう?」

「たぶんこれもソーラーとかなのかも」

「あーね。ソーラー発電は便利だものね」

「ん。ただ天気が悪いと思ったより発電できないけど」

「そうねー……ソーラーの欠点というか弱点よね」


 そう言うとこくりと頷くルナ。

 ソーラー発電は便利だ。屋外に居ればどこでも発電ができるけれど、太陽の光を浴びて発電するため曇っている時などの天気が悪いと発電ができない。


 私のキャンピングカーにもソーラーパネルは積んであるけどね。

 走行中に充電できるし。天気が悪くても多少は足しになると思う。ガソリンで動く発電機は走行中には動かせないからね。


 と言ってもバッテリーはメインもサブの満タンに近い状態だけど。そこまで電気を使うことがないというのもあるかもしれない。

 エアコンだってそんなガンガンつけている訳でもないしね。気候は夏っぽいけどエアコンなくても過ごせるというのが大きいかもね。


 走行中のエアコンは度々付けているけど風量は最低値だ。車のエアコンって温度よりも風量のほうが燃料の負担が大きいらしい? わからないけど。そんな話を昔聞いたことがあるだけだ。


「橋の上っていうのもあっていい風吹いてるね」

「ん」


 ふとルナを見る。

 吹いている風がルナの綺麗な銀色の髪を靡かせる。今更ではあるけど、ルナってかなり美少女よね。結構長い間一緒に居たから感覚狂ってしまってるけど。


「どうかした?」


 私の視線に気づいてルナが首をかしげる。その仕草がちょっと可愛くて……って何を言っているのか。


「何でもないよ。ルナって美少女だよねって思って」

「っ!」


 率直にそう言うとルナの顔が赤くなるのがわかる。照れてる? いやお世辞抜きで美少女だと思うよ?


「スフィアのほうが美少女だと思う……」

「へ?」


 いやその顔で言ってくるのは反則だと思うの。自分の容姿ってどうだろうね? よくわからない。この髪とか目の色とかは家族譲りだけどもね。


 ……なんかちょっと気恥ずかしいかもしれない。よし、この話はやめにしよう! そんなこんな互いに何とも言えない状態で灯台を見るのであった。



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