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2人の少女は終わってしまった世界を旅する  作者: 月夜るな


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森を抜ける


 特に道中何事もなく車を走らせていると、次第に自然の世界とでも言うべきか、木や草、花などの植物が多くある場所に景色が変わっていった。


「森だね」

「ん。森」


 進む度に木が増えていき、最終的には四方八方が木で覆われる。とはいえ、元々は道路があったのか、ひびが入っていたりとか綺麗とは言えないが道路の跡が残っている。

 それもあってか、走行中に支障はあまりない。でもパンクさせてしまう可能性もないとは言い切れないから早いところ抜けたいところだ。まあ、一応予備のタイヤとかは積んであるから大丈夫だけども。備えあれば患いなし、だ。


「凄いねー。ジャングルみたい」

「流石にそこまでではないんじゃないかな?」

「そうかな?」


 でもそうか。

 ジャングルだったらもっと凄いよね、たぶん。行ったことないからわからないのだけど……そもそも行く機会なんてある? いや海外行く人とかならあるかもしれないけれど。


「でもまあ、自然を感じられるわね」

「ん」


 雨はやんでおり、晴れ間を見せている。これが雨降っている状態だったら色々と厄介というか面倒というか……ちょっと運転に支障が出ていたかもしれない。

 ただでさえ、森の中で少し薄暗いのに雨が降っていたら雨雲のせいで更に暗くなっていたことだろう。


「ん。自然の匂い」

「そうだねぇ」


 運転席側と助手席側にある窓を半分ほど開けると程よい風と共に自然の香りといえるような匂いも入ってくる。

 なんとなく自然を感じられる気がする。少し前までは雨が降っていたので雨の匂いのようなものもあるけれども。


「過ごしやすいね」

「うん」


 特にエアコンをつける必要もなく普通に過ごせる温度だ。夏場とは思えない気候だけれど、温暖化が進む以前の夏は暑くても25度くらいまでしか上がらなかったから地球が本来の気候に戻って来ているのかもしれない。


「気候が戻りつつあるのかな」

「そうかも」


 特にここ最近の夏とかは異常な暑さが連年続いていた訳だし。最近と言っていいかはわからないけど……。

 どれくらい経過したのかわからないし。スマホには年月日とか出ているけど、正しいかどうかまでは結局のところわかっていない訳だからね。


 人が地球から居なくなってから正しいのが何なのかさえ分からない状態だから。度々思うけれど私達2人だけが取り残された理由を知りたい。


「森の中だからあまりスピード出さないでね?」

「大丈夫よ」


 流石に道が悪いところを飛ばしたりはしない。といっても自分で大丈夫と思っている速度を出しているので人によっては速いと感じる可能性もあるけれど。


「森は抜けたいところだね」

「ん」


 まだ日本にこんな森があるとは。

 いや、年月が経って木や草が大きくなって森となった可能性もあるか。どうも一部の動物や虫とかは生き残っているみたいだしね。


「虫や一部の動物は生き残っているんだねえ」

「そうだね。でも植物が育っているのは虫が居るからじゃない?」

「それはそうだね。花とかは虫が必要だからね」


 木は置いとくとしても花とかは虫が花粉を運ばないといけない訳だし。本当にピンポイントで人だけが消えてしまっているのだろうか。でも動物も一部は消えているからなあ。因みに新種のような生き物は見てない。今のところは、ね。


「水は雨で何とかなるだろうし」

「うん。結構いい感じに雨降ってるね」


 私達からすると急に降ってこられるのは困るけれども。


「あ、そろそろ森抜けそうだね」


 森といえるかはわからないけど、それなりに深かったし薄暗かったのでもう森でいいかな。抜けるのにも若干時間がかかったし。


「道路は比較的マシでよかったね」

「そうねえ」


 走れないレベルだったら迂回することも考えていたし。

 それはさておき、森は抜けられそうなので私は安堵しながらも注意しつつ運転を続けて行くのだった。




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