固有名詞恐怖症
固有名詞が怖い。
普通に、日常で使う固有名詞は、特に怖くはない。
日常というか、プライベートというか。
そんなときの、固有名詞は怖くはない。
今はどうだ。
今は、SNS時代だ。
誰でも、発信が出来てしまう時代だ。
そんな時代に、固有名詞を使って発信してしまったら、どうなる。
そう。
その固有名詞の関係者に、やや睨まれるのだ。
SNSとか小説でも、地名などが書けない。
そんな症状が、最近も続いている。
小説を書くとき、どれだけ固有名詞を使っていいのか、線引きが難しい。
何かの権利に、触れてしまうこともあるかもしれない。
だから、少しでもリスクがあるなら、使わないのが最善手。
そう考えてしまうのだ。
訴えられないための、リスクマネージメント精神が、植え付けられているのだろう。
小説には、厚みを持たせたい。
でも、特定のものを想像させたくない。
小説を書く人間としては、駄目かもしれない。
小説は、想像を掻き立ててナンボ、みたいなところがあるから。
でも、それしかできないのだ。
それが、今の僕の最大の悩みだ。