↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
beat down  作者: mochi
第2章 no chance of surviving
PR
42/59

第42話 ノンフィクション


 「来てみろ!!」


 私の目の前にいたは、両腕両脚のレーヴァテインを激しく炎上させている火炎(ひえん)さんだった。その炎は撮影から後付けしているCGではなく、実際に私の目の前で燃えている。


 私は状況が分からず、強く拳を握っていた。


 その直後、今までに感じたことの無い頭痛や全身の痛み、そして何にでも負けないと感じる全能感が私を支配した。


「あああぁぁぁ!!! 痛い、痛い痛い辛い!」


 私は小休憩ができる所で『beat down』を見ていたはず。そして謎の『第41話『 』』を押した瞬間に目の前に広がった光景は、まさに先程撮影していた最後のシーン。場所はスタジオでは無く本当の東京駅のようで、バラバラに崩れ落ちた建物や瓦礫の山などは本物のように見える。


 最大の違和感は、肌に感じる肌寒い冷気や実際の物理的痛み、そして目の前の火炎(ひえん)さんの、演技では無いような本気の闘志。


「スノウ!」


 私はあまりの激痛に膝を着いてしまい、火炎(ひえん)さんは私に駆け寄ってきた。

 

 撮影中にしてはおかしな状況ばかりだった。

 

 身体の自由が効かないぐらいの痛み、なのに無理矢理立ち上がろうとする私の体。まるで、本当に私がスノウになったような感覚だった。


「決着は着いたかい?」


 声のした方へ振り返ると、『蒼雷公(アズールレヴィン)』の衣装では無く、デフォルトの衣装を着た伊奈妻(いなめ)さんを抱えている申(しん)さんがいた。


「サル! さっきちらっと見た時、塵も残らず消されてなかったか?」


 申(しん)さんや火炎(ひえん)さんはセリフに無い言葉をツラツラと話している。


「ちょっとヒヤッとしたよ。でも仮にも元六天の神なんでね、対策は打てるさ」


 私は全身の強烈な痛みに苦しみながら、彼らの訳の分からない話を聞き流すしかなかった。しかし体は勝手に動き、よろよろな体で火炎(ひえん)さんへと歩いていく。


「スノウ、急に闘志が消えたぞ、もう助けたいからぶん殴るからな」


 ドス――ッ!

 

「うっ……」


 私は火炎(ひえん)さんからみぞおちに一撃を貰った。ただでさえ意識が朦朧としていたのに、彼の拳を喰らったために私の意識はそこで途切れてしまった。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。