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アカリ、一目惚れする

あらすじにも書いたのですが「復讐に燃える 〜じっくり、こんがり、中はジューシー〜」のその後のお話になります。

こちら、URLになります。

https://ncode.syosetu.com/n0130ev/


「うん、うん。分かった。また連絡してね。それじゃ」


父との通話を終えて、机の上にスマホを置く。

研究所から、彼が脱走したそうだ。


計画通りに。


「……もうすこしで、会える……」


早く会いたい。

そう願いながら、窓の外を見る。


どこにでもあるような住宅街。でも、その実態は彼の為に用意した実験施設。

街一つを改造し、より強靱な存在へと進化して貰う為のゆりかご。


ここで、彼を。ウラキさんを、私と同じ超人類へと進化させる。


そして、そして……!


「恋人に、なる!!」


これは。

私の初恋と、父の研究。

その二つが合わさって産まれた、壮大な喜劇。


全ては、彼と出会った事から始まったのです。


 ・ ・ ・


その日は、週に一度の外出の日でした。

普段は検査や、実験などで忙しいのですが、この日だけは自由に遊ぶ事が出来ます。

私は出来る限りのオシャレをして、研究所の近くの繁華街をぶらぶらと散歩してました。


新しく出来たジェラート屋さんにいったり、お気に入りのカフェでお昼ご飯を食べたり。

自由気ままに羽を伸ばしてストレス発散。


まぁ、建物の影などに護衛の人がいるんですけど。

危険な事に巻き込まれないように見守ってくれているので、気にせず遊びます。


そんな訳で。一人でぶらぶらと歩きながら、次はどこに行こうかなと迷っていた時。

突然、男の人と肩がぶつかってしまいました。

転ぶほどではなかったけれど、突然の出来事にふらりとよろめいてしまう。

少し浮かれすぎていたんだと思う。気をつけよう。なんて、思っていたら。


ぶつかった男の人に、抱きしめられてしまった。


いやいや、どうしてそうなったの。

確かにちょっとバランスを崩したけれど、転ぶほどではなかったし。

なんで、どうして。と、ちょっとだけパニック。


訳が分からないのはもう一つ。

全く知らない人なのに、抱きしめられていると妙に安心する。


混乱と安心で頭の中がぐちゃぐちゃになる。


「……あ、ごめんっ」


ふいに現実に戻される。抱きしめてくれた彼は、どこかに行ってしまったみたい。


もう少し、一緒にいたかった。


いやいやいや、おかしい。

何かがおかしいよ、私。

突然、見知らぬ人に抱きしめられたのに、物足りない。みたいな事を思っているのっ。


全く知らない。ていうか、もう顔すら思い出せない人なのに。


もしかしてこれは、私の力に影響する何かが起こったのではないだろうか。

そうだ。そうに違いない。


なら、調べよう。

彼の事を、徹底的に調べ上げるんだ。


 ・ ・ ・


そんな感じで、彼。ウラキさんの事を調べる為に色んな事をしました。

今思い出すと恥ずかしいし、すごく暴走していたと思う。


でも、そのおかげでウラキさんが超人類になる可能性を秘めていると分かったし。

それの影響で近くにいると安心する。と分かったから結果的には良かったと思う。

うん、よかった。よかった。


だから私はウラキさんともっと一緒にいるために、恋人になる。

恋人になれば、ずっと抱きしめてもらえる。と色んな人に教えてもらったから。

絶対に、なるんだ。


でも。


「どうやって、恋人になればいいのかなぁ」


産まれて5年。

まだまだ学ぶ事は多いなぁ。


本当なら、2話目を書き上げてから投稿するつもりだったのですが、いつになるか分からなくなってきたので、自分に発破をかけるために投稿しました。


これから、よろしくお願いします。

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