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第二十七戦 衝撃

 俺とテラは廊下の奥にあった一室に足を踏み入れた。


 その部屋はファミレスの中だということを忘れさせてしまうほどに内装がすごかった。


 部屋の中央には大きなシャンデリアが、その他にも大きなテレビやソファー。


 この部屋で暮らせてしまうのではないだろうか。


「さすがは、大手ファミレス企業ってところか」


 俺は壁に張られた一枚の特大ポスターを見ていた。


 そのポスターにはこのファミレスがどれほどすごいところなのかを詳細に表記されていた。


 このポスターがここに貼られているのはきっと、大手だということを自覚して働けという意味が込められているのだろう。


「あ! ちょっとこれ見て!」


「なんだよ急に大声なんか出して」


 どうしてそんなにテンションがたかくなるんだ?


 とりあえず、テラが指さしたほうに視線を向けてみる。


 そこには先ほどとは違うポスターが貼られていた。


「またポスターか……」


 いったい何種類のポスターがあるのだろう。


 このポスターはスタッフの紹介がメインになっていた。


 ポスターで一番大きく取り上げられていたのは、やはりあの男。


 大きな男の画像の下には店長と書かれており、その横には名前が書かれている。


 ラグラン・クラウン。これがあの男の名前だ。


「やっぱり店長だったんだなあの男。そりゃオーラでるわ」


「違う! そこじゃない!」


 このポスターじゃないのか? いや、このポスターを指さしていることには間違いない。


 指をさしている場所は俺の見ているところよりもまだ下なのだ。


「そこまで怒らなくてもいいじゃん……」


 テラの顔を確認すると、冗談を言えるような雰囲気であると確信した。これ以上冗談を言えば間違いなく殴られる。


 ポスターに再び視線を戻した俺は、さっきよりも視線を落とした。


「これって、もしかして!」


「そう、さっきの女の人」


 ポスターには、副店長の情報も載っていた。


 名前は月渚香澄。あの店長が言っていた人物に違いない。


 そして、そこに張られていいる画像の人物こそが、さっき俺らが廊下で会った女だったのだ。


「ま、まじかよ……」


 そこにあるものを信じることができない。


 店長といい、副店長といい。顔恐すぎるだろ。


 副店長に嫌われてる今、俺はいったいこれからどうなってしまうんだよ。



 

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