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第十九戦 走る

 王国のなかに俺たちはついに入ることができた。


 王国の桁外れの大きさに自然に驚かされてしまう。


 さて、これからどのようにして情報を集めるとしようか。


 俺たちはとりあえず、情報が多そうなところを探すところから始めたのだった。




「亮平? 質問してもいい?」


「どうした?」


 俺はとある作業をしていた途中なので、手を離すことができない。目を話すこともできない。そのため、テラには悪いが目を合わさずに返答する。


「どうして私たちは働かされているのかしら」


「情報のためなんだから、我慢してくれ」


 そう、俺たちは王国で働いていた。しかし、これは情報のためであって、情報がつかめしだいこんな仕事いつでも辞めてやるつもりだ。


 レストランのような店で俺たちは働いていた。


 まさか、こんなところで働くだなんて想像もしていなかった。






 時は、2時間前に遡る。


 俺たちがまだ、門の前にいたときだ。


「で、とりあえずどこにいけば情報が手にはいるの?」


「とりあえず、人がよく集まるところだろうな。そんでもって、人が噂話をしやすいところだ」


「ようするにどこなのよ?」


「そんなことは俺にはわからん!」


 こんな会話だから、いつまでたっても目的が達成できないんだ。


 わからないって言ってるやつが、わからないって思ってやつに質問したところでしっかりとした返答が返ってくるわけがない。


 わかってるなら、とっくに行動してるしな。


「あそこなんてどう? 人の出入りは多いし。きっといろんな話が聞き放題かもしれないわよ?」


 テラの指差す方向にあったのは、少し大きめのファミレスだった。確かにここなら情報が入りやすいかも知れない。


「そうだな。とりあえず行ってみるか」


 俺たちはトコトコとファミレスにむかって歩いていった。


 遠くから見ていたので仕方のないことかも知れない。店の入り口には貼り紙が貼られていた。




 誠に勝手ながら、当店は閉店させていただきます。




 俺たちは、しばらく貼り紙の文字を睨み付けていた。


 認めたくない。ここで、情報を集めるはずだったのに。


「もう、おわりよぉ! 諦めるしかないのよぉ!」


 テラは奇声を発しながら、壁に頭突きをしている。


 頼むからやめろ。


 横にいる俺も変態だと思われるだろうが。


「ま、まて! まだ諦めるのは早いかもしれないぞ!」


 俺は貼り紙のしたの方に書かれていた文字を見逃さなかった。




 ちなみに、当店にどうしても来たかったと言ってくださるお客様は当店の裏にあるファミレスをご利用ください。




「う、うそ……嘘よ絶対! そんなことはあり得ないわ!」


 こいつの頭がおかしいのか、それとも俺たちの頭がおかしいのか。声のボリュームが天上知らずにあがっていく。


「うるせぇ! 確認しにいくぞ!」


 俺はテラの手をつかむと、店の裏側をめざして走った。


 こいつ重いな。さすがに女の子なんだから体重のことは言ったらダメだよな……


「おい! テラもっとはし―――」


 俺は後ろを振り返って、その馬鹿げた光景に言葉を失った。


 一瞬の沈黙。


「もういいや。一人で行こう」


 さっきまでのテンションはどこにいったのだろう。もういいや、なんでも。


 もう一度俺は歩きだした。


 手につかんでいたのは、駐車場に置かれていたパーキングと書かれた看板だった。


 そういったところは器用なんだな、あいつ。


 

 

少しネタに走り過ぎてしまい。話の収集がまったくつかなくなってきたので、とりあえず次回からはまともな話になるように頑張りたいと思います。あと、今週末の日曜日に新作を投稿しますのでよろしくお願いいたします。

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