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第十八戦 聞き込み

 亮平とテラは王国の中へと足を踏み入れた。


 いろんな色の街灯が建物を色鮮やかに照らしており、広場らしき場所の真ん中にはとてもきれいな噴水が存在感を独占している。


 外の風景と比べるとまるで別世界だ。門をくぐるとワープするようにされているのではないかと思ってしまうほどに。


「すげーな……こりゃ」


 おもわず、声に出してしまう。想像以上のその景色に、おれの開いた口は閉じなかった。


 茫漠とした街並みが、この門の内側に存在しているだなんて考えもしなかった。


「こんなもの普通よ?」


 この王国が当たり前だというのか? 確かにあんな大きな魔王の城にいれば、この王国でさえも小さく感じてしまうのだろう。


 正直にいうと、テラはこの王国に入るのが二回目であるため驚かなかっただけだ。はじめて来たときは、亮平のように驚いていた。


「で、来たのはいいけどこれからどうしようか。ただやみくもに人に聞くってのもあるけど、変な人といった印象をもたれたら終わるからなぁ」


 不思議そうな顔でテラが問うてくる。


「どういうこと?」


「変なやつだって思うやつにわざわざ、答えてくれるわけないだろ? もし耳をかしてくれたとしても、わからない、でにげられるだろうからな」


 テラのあせる顔からみて、さてはこいつこの手段で情報を集めようとしてたのかと予想できる。そら、情報なんてはいりにくいだろう。


「で、とりあえず情報が多そうなところで聞き込みをしようと思うんだ。宿屋とか、酒屋とかでな。そこなら兵士とかも頻繁に出入りするだろうから、もしかすると情報が手に入るかもしれない。」


 情報を手に入れたいならまずは、情報が転がってそうなところにいかないとな。


 国王になる方法なんて、一般人が知るわけがない。一般人は一般人。国王は国王といった境界をつくらなければ、一般人が国王の首をねらう確率がたかくなってしまう。


 一般人には国王になれない。そういった考えが常識になっているのであろう。

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