発言。
超短編です。
過度な期待はしないでください。
とあるクラスでの会議。ちょうど今、ある少年が発言を始めた。
「人は皆、平等が好きだよね。みんな一緒の仲良しこよし。でもね、人は所詮他人でしかないんだ。他人にしかなれないんだよ。それを一つの場所に閉じ込めているのがまちがいなんだ。人はそれぞれ才能や才覚は違っているんだから」
そう言ってかれは、本題をぶつける。
「だから僕は、クラスがえを提案します」
彼がこれを提案するのに、そんな大層な理由はない。
ただ彼は、今のクラスに飽きていて、純粋にクラスを変えたいがために発言したのだ。
読んでくださって、ありがとうございました。