環七
「テル君羽振り良いじゃん、仕事変えたん?」
「ここ2年ぐらいプーだよ、動いてるけど、、、」
何か面ドクセ〜な〜この言い回し、地味になんかアピールしてるし
「まぁちょっと待ってて」
俺は作業場に戻り心配そうな視線を向ける従業員に
「でーじょぶだよ、昔のツレ一歩手前って感じ?」
「で悪りぃーけど早帰りね、飯いくわ!お先!」
とまぁ平然と店の外に出た、
「お待たせ、行くべ、俺作業着だから自分の出すぜ」
「あ、いいよ気にしてないから乗っちゃって。」
いざとなったらバックレよっと思ってたのでオジャン
仕方なくカマロの助手席に乗り込みテルはコッチを見て
「んじゃ三宿でも行こっか」
「は!高円寺で良いじゃん!俺ツナギだぜ!」
と会話しながらも環七を南下し始めてる
もういいや、、、金あるし、、、タクって帰ろう、、、、
それにしてもこの車の中がくせぇー
何かとファブリーズが混じった変な匂い
「テル君臭くねぇ?何の匂い??」
「あ〜ガンジャだよ〜俺コレ裁いて仕事してんのよ、、」
「あ!何!プッシャー??」
「ディーラーだよ」
「へ〜」
ほらやっぱりメンドクせぇ!飯食ってさっさと帰ろう!
店開けて5年も経てばこういう変なのになつかれる事は良くある
恨まれるのも嫌だから適当に付き合ってさっさと帰るのが俺のいつもの作戦だった
それにしても臭ぇ〜
「そー言えばさぁ西野龍とか知ってるって聞いたんだけど」
「あ〜普通に来るよ。普通にお客さん。」
「あの人もコッチ好きでしょ!」
「ただのお客さんだからそんなん知らんよ」