鳥の様子が変だ
翌日の朝、俺は鳥の姿を見かけると、話しかけた。
「あれからちゃんと帰ったか?」
鳥は、ジトリと俺の事を見た。昨日とはうって変わって険悪な態度だ。
「別に……あれから漫喫に行ったし……家には帰ってないよ」
「おいおい……大丈夫なのか?」
「別に、あんたには関係ないでしょ?」
ジトリとした目でそう言われ、思わず身を引く俺。
今の鳥には、近寄りがたい雰囲気があった。
昨日のあれは何だったんだよ……
昨日の鳥は、ずっと昔からの友人みたいに、俺に接してきた。
だが、一日経ったらいきなりこんな態度になるのだ。どうしたのだろうか?
俺は、腑に落ちないものを感じながらも、自分の机に座った。
昼休みに入り、俺は購買のパンを買うために立ち上がった。だがそこに声をかけてくる姿がある。
「岩城君……昨日、鳥と何かあったの?」
俺に、咲さんが話しかけてきたのだ。
「えっ! 咲さん!?」
いきなり、憧れの咲さんから話しかけられた俺は、緊張で声を裏返らせながら答えた。
「昨日、鳥とあなたが一緒になって教室を出るところを見たから」
咲さんは、俺が鳥と一緒にいるところを見ていたようだ。見られていてラッキーだった。咲さんが俺に向けて話しかけてくる理由ができたのだ。
「鳥が、どうかしたんですか……」
俺は今、口が乾いている。緊張で心臓が高鳴ってる。
自分でも分かる、かなり挙動不審になっている事が……
「ちょっと待った! 咲!」
その俺達に声をかけてきたのは、御射山 鳥であった。
「私……こいつに用があるから……」
そう言い、俺の手を引っ張って、教室から出ていった。




