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オタク同士なら、仲がいいと思ったか!?  作者: 岩戸 勇太
ハーレム王とは何か?
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どうして、五十家が好きなのか

 昼休みの時間になると、俺は鳥と一緒になって弁当を食った。

 鳥が五十家のハーレムに入るように説得をするべきである。

 どうゆう言葉をかけるべきだろうか? そう考えながら俺は咲さんからもらった弁当箱を開けた。

「さすがは、咲の愛情料理ね。おかずがぎゅうぎゅうに詰められてる。よかったじゃない」

「それだけの事で嫌味を言わんでくれるか?」

「だってねぇ……『岩城君はどうかな? ちゃんと喜んでくれるかな? 男の子なんだから、いっぱい食べるよね。これくらいいっぱい入れてあげよう』とかいう咲の気遣いを、このお弁当から汲み取る事ができるわね」

 こいつが言うと、気持ち悪い言葉だな……

 そう、不貞腐れるんじゃない……五十家と近づくチャンスは、すぐそこにあるのだ。

 ぎゅうぎゅうに詰まった弁当を見る。無理に詰め込んでいるので、形の崩れているものさえある。

 その理由は後になって知ることになる。まさか、姉に対する罰だったとは……

「お前って、何で五十家の事が好きなんだ?」

 いままで、聞かなかった事だ。

 だが根本的な部分の話である。五十家が、イケメンだから付き合いたいとかなんとか、いう理由だったら、今更無理に付き合う必要はないんじゃないか? と、思う。

 今じゃ残念なイケメンと呼んでも差支えがないくらいになっている。むしろ、『残念』くらいじゃあ、言葉として足りないくらいだ。

「別に……いろんなところが好きなのよ」

「今の残念どころじゃない状態になっても?」

「私は五十家君が好き」

 だから、どこが好きなんだよ? 今の状態になっても好きでいられるのか?

 鳥は、言いよどんだ。だが、答えは待たなくてはならない。これだけは、はっきりさせなければならないのだ。

「どこが? 五十家が残念なイケメンである事は、お前にとって関係がないのか?」

「ないわよ……」

 俺はじっ……と鳥を見つめた。

 本気でハーレムを作る事を狙っている、オタク趣味全開の残念な奴。

 だがそんな事は関係なく五十家の事が好きなのだという。

 昔はともかく、今となっては、いくら顔がいいからと言っても、近づく女子はいない状況だ。

 それだけの事があっても、関係ないくらいの、五十家の魅力とは何なのだろうか?

「うるさい! あんたには関係ないでしょう!」

 答えを聞かないと、俺も動けないんだがなぁ……

「いずれは聞かせてもらうぞ……」

 俺はそう言って、咲さんからもらった弁当を食べ始めた。

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