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オタク同士なら、仲がいいと思ったか!?  作者: 岩戸 勇太
噂が広がるのは早いもので
34/51

ネットカフェで

 あれから俺は、まだ鳥に付き合い続けた。

 あれから、ネットカフェに行く事になり、俺と鳥は近くのネットカフェに向かって歩いていった。

「あんたの家は大丈夫なの? 帰らなくても怒られない?」

「まあ、帰らなくてもいいだろう。連絡も入れたし」

 メールで、『今日は友人の家に泊まりに行く』と、送ると、『了解』と、一言のみが打たれたメールが帰ってきた。

 うちは基本的に放任主義であり、一日くらい帰らなくても、何も言われない。

「それで、お前の家は大丈夫なのか?」

 俺が鳥に聞くと、なぜか鳥は不機嫌そうにして答える。

「うちはいつでもオーケーよ」

 いきなり声が冷たくなる鳥。いきなり機嫌をそこねた鳥に向けて、俺が疑問の言葉を言う前に鳥が続きの言葉を言う。

「私の家の話しはしないで」

 それから、歩く速度を早めてネットカフェに向かって行く鳥。

 俺も、それを追っていった。

 

「ペア席を一つお願いします」

 ネットカフェに行くと、店員にそう言った鳥。ペア席を取るという事は、俺と鳥で、一緒の部屋に入るのか。

「別にいいでしょ? これで最後なんだから、最後まで付き合いなさい」

 俺の考えている事を読んだ鳥が言う。俺は鳥に手を引かれて席へと歩いていった。


 二つのソファーが並ぶ小部屋に、俺と鳥は、隣同士になって座った。

「お菓子でもジュースでも、好きなものを頼んでいいよ」

 鳥が言う。だが、俺としては同級生の女の子にメシの代金を払ってもらうなんて、少し気が引けるところだ。

「自分の分は、自分で払う……」

 俺が言うが、それを聞くと、鳥はいきなり俺の頬を引っ張った。

「私が払うって言ってるでしょう! 好きなのを頼めばいいのよあんたは……」

 そんな事で、ほっぺをつねったりしなくても……

「なら、フライドポテトでも頼もうか……」

 俺が言うと、俺の頬から手を離した鳥が言う。

「そう、それでいいのよ。まあ、いままでの迷惑料だと思っときなさい」

 迷惑料ねぇ……いままでの俺への仕打ちを、少しは悪い事だと思っていたのか……

「この中でどれかの映画を見ましょう」

 さっき、レンタルビデオ屋で借りてきたDVDを出してきた。このために借りたのか……?

「私がジュースを入れてくるから、好きなのを選んどいて」

 鳥がジュースバー用といって渡されたコップを二本持って部屋から出ていった。

 俺は、ドアを開けて、この部屋から出ていく鳥の背中を見送った。


 俺は、鳥が戻る前にどの映画を見るかを決めておいた。俺が決めたのは、雰囲気の良さそうな恋愛映画だ。というか、恋愛映画しかなかった。

 俺としてはド迫力のアクション映画の方が好きなのだが、鳥の趣味ならば仕方がない。ジュースを持って帰ってくる鳥のために、先にパソコンにセットをしておく。

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