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オタク同士なら、仲がいいと思ったか!?  作者: 岩戸 勇太
噂が広がるのは早いもので
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噂が広がるのは早いもので

「ねえ、岩城君。リリカルなのはって知っている?」

 いきなり、クラスメイトの女子にそう声をかけられた。

「有名なやつなんで、名前くらいは知っているが? あれがどうしたんだ?」

「有名なんだ……」

「飽くまで、オタクのあいだではな」

 いきなり、何を聞いてくるんだこいつは……

「あー……聞きたいのはそれだけ。ゴメンね、変なことを聞いて」

 そう言い、その女子は俺のところから離れていった。

 人気作品だっていうので、一話だけ見たのだが、魔法少女が戦うという内容で、女の子とかが好きそうな内容ではない。

 いや、本来ああいう作品は幼い女の子が見るために作られているはずだよな……

 しかし、どこで、その名前を聞いたんだ? あんなもの……

 何年も前のアニメで、今でも愛好者が残っているほどに人気なのだというのだ。

 A部の誰かが、何らかの形で、彼女らに教えたのだろうか?

「待てよ……」

 今、ロクでもない憶測が頭の中に浮かんだので、声が出てしまった。

 A部の誰か……?

 こんな事を外に漏らしそうな、A部の部員といえば誰か? A部に入って間もないため、少し大胆な行動に出てしまった奴は誰か?

 俺は、五十家の席を見た。いつもの友人の輪が、また少なくなっているように感じる……

「まさかな……」

 ちょっと、鳥の方に行ってみるか……

 鳥だったら、五十家の事をいつも監視しているはずだ。五十家の周りで起こった事柄にも詳しいだろう。

 いつもは、鳥の方から俺の席にまでやってくるのだが、今日は、俺の方から鳥の机に向かっていった。

 俺が鳥の机まで行くと、生気の完全に抜けきった鳥の姿があった。

「うあー……」

 何か意味をなさない唸り声を上げながら机に突っ伏している鳥。

「今日は、おまえの方が電池切れか……」

 俺は、鳥の頭を掴んで顔を上げさせた。

 俺の場合は、髪を掴まれたが、女の子相手にそんな事をするのはやめておく。両手で優しく鳥の顔を上げた。

「五十家君が……五十家君が……」

 この様子は、もしかしたら、俺の予想通りだったのだろうか?

「リリカルなのはか?」

 俺がそう言うと、鳥は目を光らせた。

「まさか、あんたが五十家君に教えたんじゃないでしょうね?」

「そんなはずがない……」

 俺は首を横に振った。

「まあ、あんたの趣味じゃないわよね、ああいうの……」

 そう信じてもらえるなら嬉しい限りだね。

 どうやら、鳥は一部始終を知っているようだ。

「詳しく話を聞かせてもらっていいか?」

 俺がそう言うと、鳥は力ない声で説明を始めた。

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