コッコちゃん
にわとりのコッコちゃんは、山の農園でペットとして飼われていました。
耳長犬のパールくんもいっしょです。
パールくんとコッコちゃんは、とても仲良しでした。
農園のお兄さんは、とても若い青年で1人で農薬を使わない畑をやっていました。
農園のお兄さんにはお嫁さんがいません。
コッコちゃんとパールくんは農園のお兄さんにお嫁さんがいたらいいなと思ってます。農園のお兄さんにはお姉さんのお友だちがいました。
ある日の事です。
コッコちゃんがいつもの様に畑に入り大好きなミミズを探しでいました。
耕したばかりの畑は土が軟らかくミミズが土の下から顔を出したのです。
コッコちゃんはそこを狙ってくちばしを入れました。ミミズは慌て隠れようとしましたがコッコちゃんに掴まってしまいました。
畑の外で座っていたパールくんは呆れ顔です。
「コッコちゃんミミズのどこが美味しいんだよ。」
コッコちゃんはミミズを足で押さえ食べてしまいました。
その様子をパールくんは見ていました。
「パールくんはドックフードばかりだね。美味しいの。」
「ミミズは僕にとってはごちそうさ。野菜の種を食べちゃうとお兄さんに叱られるけどミミズなら叱られないよ。」
コッコちゃんはそう言ってミミズを探します。
パールくんは呆れたようにコッコちゃんを眺めました。
コッコちゃんはミミズを見つけて口に入れました。
パールくんは言いました。
「ところでコッコちゃんは鳥だよね。どうして空が飛べないの」
コッコちゃんは畑でミミズを探すのをやめました。そしてパールくんの側に行きます。
「さあどうしてだろう。いつも思っているんだ。僕も空を飛ぶことができたらなあ。」
コッコちゃんは畑を出てパールくんの側に行きました。
「コッコちゃんはつばさがあるからきっと飛べるよ。」
パールはん体を半分地面につけました。
「そうかなあ。僕は飛べないんだ」
「コッコちゃん飛べるよ。練習してごらんよ。コッコちゃんは練習したことないね。練習したら飛べるようになるよ。」
とパールくんは言いました。
コッコちゃんは翼をバタバタさせました。
「そうだ。翼を鍛えよう」とコッコちゃんは言いました。どうやって鍛えるか考えました。
翼をバタバタさせて毎日飛ぶ練習をしました。
畑に出ていたお兄さんが言いました。
「コッコちゃんミミズはもう食べないのかい。」
お兄さんは畑に水をやり始めました。
「お兄さん。ミミズを食べるよりも大切なんだよ。」
コッコちゃんは畑の外で翼をバタバタしていました。
「何してるんだい。さっぱりわけがわからないよ。ミミズを食べるよりも大切なことあるのかな」
お兄さんは水を畑にやる手をとめコッコちゃんを眺めました。
パールくんはコッコちゃんと離れています。
「頑張れコッコちゃん。」
パールくんはコッコちゃんを応援しました。
「なにを頑張っているのかな。」お兄さんは不思議そうな顔をしてまた畑に水をやり始めました。
コッコちゃんは翼をバタバタさせて言いました。
「お兄さん。お兄さん。飛ぶ練習をしているんです」
コッコちゃんは今度は翼をバタバタさせながら何回も跳び上がりました。
「飛べるといいね。」
お兄さんは笑って水をやり始めました。
コッコちゃんは疲れてパールくんの側にうずくまりました。
「コッコちゃん。お疲れさま。」
パールくんははコッコちゃんを舐め始めます。
コッコちゃんは餌を食べると毎日頑張って翼をバタバタさせながら跳び上がっていました。毎日飛ぶ練習をしてパールくんの側でうずくまりました。
パールくんはそんなコッコちゃんを励ましました。
何日かたった頃、コッコちゃんが飛ぶ練習をしていると体が少し浮きました。
「コッコちゃん。少し飛べているよ。」
パールくんは言いました。
「本当だ。少し浮いたようになったよね。」
コッコちゃんは嬉しくなりました。
パールくんがお兄さんを呼びに行きました。お兄さんは喜んでくれました。
「飛ぶんだコッコちゃん。」お兄さんは言いました。
コッコちゃんは頑張ってはばたきました。コッコちゃんの体はゆっくりと上に上がって行きました。
「飛べた飛べた!!」お兄さんは手を叩きパールくんは嬉しくて走り回りぴょんぴょんと跳ねました。
コッコちゃんは畑を飛びまわりました。
おしまい




