語る「黒鯨」
「黒鯨」が自身の話をする、、
語られる四神代災、、
アグレスはその話を聞き、、
そうして、二人は眠りにつく、、
「黒鯨」がアグレスに自身の正体を話す、、
「俺は、、かつて四神代災の「粛清」を司っていた。」
「は?四神代災って言ったら、、僕の姉であるアイエリス・ガスレットとこの世の神を殺した「倒神」スリエス・イアリスによって作られた。「神の代行者」たちだろ!?そんな奴がどうして俺の中にいるんだよ!?」
「それはな、、俺が負けて死んだからだ。同じ四神代災「自然」によってな、、はぁ、、まぁ、あんなことやらかしたんだ、、それで「根源」が壊されなかったんだ、、運がいい方だろうな。相変わらず「自然」は優しいな。」
「そうか、、なら聞かせてくれ。あんたがやらかしたこと。四神代災がどんな奴らなのか。」
「あぁ、いいぜ。お前は俺の相棒になったんだ。全部教えてやるよ。俺のことも、他の三神のこともな。」
そうして、「黒鯨」の口から語られる四神代災、、
「まず、俺のことだな。さっきも言ったが俺は四神代災の「粛清」を司っていた。そこでの俺の役目は「世界の秩序を乱すもの、世界を壊そうとするもの、世界を混乱へと陥れようとする者の排除と監視」を行っていた。だから、今のこの世に「極悪人」なんて呼ばれるものたちがいないんだぜ?まぁ、ちょっとやりすぎちまったけどな、、」
「なるほど、、それでほかのやつらは?」
「そうだな、、まずは「自然」だな。こいつは四神代災の中でも一番優しい。俺のことを殺さないほどにな。こいつの役割は「自然を壊すものの排除、自然に生きる者の監視、自然の帰化の手伝い」などがこいつの役割だ。まぁ簡単に言えば「自然の保護」だな。」
「そうか、、そんな奴なら僕も会ってみたいな。」
「やめとけ、四神代災は俺を含め、全員が無慈悲になれるやつらだ。だから、敵と認識された瞬間、お前は殺されるぞ?」
「それは、、怖いな。それでほかのやつは?」
「そうだな。「法制」は四神代災の中で一番厳しいやつだ。こいつは「世界の法からはみ出すもの、世界の法をなくそうとするもの、世界の法を悪用しようとするものの粛清、監視」を行っていたやつだ。創造主たるアイエリス、スリエスを除く全ての者に平等で、公平なやつだ。そして、最後、、こいつが一番危険で、会った瞬間逃げた方がいい。それが「平和」だ。」
「なんでだ?一番安全そうじゃないか?」
「そうだな、、名前だけなら安全そうだな。なら聞くが、、一番の「平和」って何だと思う?」
「え?そ、、それは、、皆が手を取り合って、、笑える世界かな?」
「そうだな、、普通ならそういうだろうな。だがな、俺たちは一度壊れた世界を見ている。そこから再建を頑張る人間たちも。でもな、そんな中で一番「平和」だった時を俺たちは知っている。よく言うだろ?小鳥が鳴いているとか、動物たちが楽しく生きているとか、花々が踊るように咲いているとかさ。そんな「平和」な世界ってのは、、そんな空間を壊すものたちがいないことでしか成り立たない。それがどういうことを意味しているか、、わかるか?」
「、、「平和」な空間を壊すもの、、俺たち、、のことか?」
「そうだ。この世に存在する「世界を破壊する者」たちがいる限り、「平和」な世界なんてものは存在しない。だから、あいつは「世界からそんな邪魔な存在を根絶」させようとした。あいつは俺よりやばかったが、、あいつより強い四神代災は存在しなかった、、故に、あいつは特例の「封印」が施された。だから、四神代災の中で唯一移り変わりがない。そして、一番危険なんだ。」
「、、それは、、随分と物騒な、、じゃあ、今の「粛清」は誰なんだ?」
「、、今の四神代災の「粛清」は、、「明鏡」と呼ばれている。まぁ、会うことがあったら、、覚えておくといい。」
「そうか、、なら、お前の力は何だ?いったいどんなことができる?」
「それを今言ったところで、お前の体で真似はできない。だから、さっきも言ったろ?体を鍛えろって。幸い、お前の近くには「剣聖」がいる。まずは、あいつに追いつくところからだ。話はそれから、、今は寝て直せ。」
「黒鯨」はそういうと、姿を深淵へと隠し眠りについた、、
アグレスもそれに呼応するように眠りにつく、、
お読みいただきありがとうございます。
誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。
高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。
この作品は不定期です。




