第11話「レンカとシイナと幼馴染」
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連携訓練が終わった日の午後、本来なら緑川博士の座学の授業が行われる予定だったが、急遽学園長室に呼び出されることとなった俺達魔法少女クラスのメンバー。
二年生と三年生は座学は別クラスなのだが、今回は特別措置として授業に出ずにここにいる。
学園長机の椅子には、ツインテールがとても良く似合っている幼女姿のシホ・ローズ・ヴィントブル学園長が座っていた。
見た目は幼女だが、2000年を生きる世界最強の〈真祖〉の吸血鬼だというシホ学園長が椅子に座ったまま何かの資料を読んでいる。
「ふむ…、【魔女】と【マジョリティ】システムの関係を調査するために、【魔女】の遺体の調査の許可を願いたい、か…」
そう、俺達がここにいるのはこの学園の何処かに封印されているという【魔女】の遺体を調査するための許可をシホ学園長から得るためだ。
「はい、これまでと状況が変わり、魔女教が再び動き出した今、彼らが復活させようとしているらしい【魔女】について、そしてその【魔女】の細胞由来と思われるマジョリティ細胞に関して、より詳しく調べる必要があると思い、今回そのような依頼を提出させて頂きました」
緑川博士の補足に、シホ学園長は意外だという顔をしながらこう言った。
「なんじゃ、お主はマジョリティ細胞が【魔女】由来だと知らんでそんな名前を付けたのか?てっきり知った上で【マジョリティ】と名付けたのかと思ったが?」
「いえ、それは全くの偶然で…
【魔法を最適に使用する】システムとして【マジョリティ】システムと…」
『リティ』という宗教用語で祈りを意味する単語があるらしいことを初めて知ったが、【マジョリティ】システムにそんな意味があることも知らなかった。
ただ、『マジック』と『オプティマリティ』を縮めて『マジョリティ』は、やや強引な感じがするが、そこは語感を重視してといった感じなのだろうか…?
「本当にそれだけか?」
「…いえ、すいません、偶然なのは間違い無いですが、妹の一件からマジョリティ細胞は魔女教が関与しているかもしれない、ということは何となく頭の中にあり、『マジョ』という語感にやや引かれた感は否めません」
「ふむ…、まぁよい。
であるなら、納得がいくまで調べるがよいぞ」
「本当によろしいのですか?」
「妾としてはようやく調べる気になった奴が現れたかと喜んでおるところじゃ。
どいつもこいつもたかだか死体一つに恐れをなしおって、ろくに調べようともせずに妾に一任しおって…
まぁ、妾はこの世界の人類では無いから、この世界の人類が決めたことに逆らうつもりも無いし、頼まれれば世界に影響を及ばさぬ限りでの手伝いもするがの」
そう言いながらシホ学園長は机の引き出しを開けて四角い印鑑を取り出すと、それにインクを付けて書類に判を押した。
「で、いつから調べるのじゃ?」
「それは、出来るなら今すぐにでも調べたいところですが…、」
「ならば、早速〈封印の間〉に向かうとしようかの」
「え、そんな急に大丈夫なのですか?」
「お主もそのつもりで彼女達をここに呼んでおるのじゃろう?」
許可を得るだけなら緑川博士だけで十分なのだが、万が一【魔女】の封印を解いた時に不測の事態が起きてしまった場合の対処として、俺達も同行しているというわけだ。
「というわけで、善は急げじゃ」
シホ学園長がそう言って、パン!と両手を叩くと、突然周囲が真っ黒な空間に塗り替わり、次の瞬間には学園長ではない広々とした空間に転移していた。
「な…っ!?」
「い、今何をしたの!?」
「『転移』魔法じゃなかったみたいだけど…、今のが学園長の吸血鬼の力…!?」
突然の自体に、先輩達も驚きの声をあげている。
俺も学園長が影の中から現れたり消えたりしているのを見て、彼女が普通の人間ではない事を知っていたつもりだったが、まさかこれ程の人数を一瞬で別の場所に転移させられるなんて…!?
「さて、ここが〈封印の間〉、お主らの言う【魔女】の遺体を封印しておる場所じゃよ」
そう言ってシホ学園長の声がする方を振り向くと、シホ学園長の背後に祭壇のような場所があり、その最上段に巨大な氷の結晶が床から突き立っており、その中に一人の少女の遺体が封印されているのが見えた。
「あれが…、【魔女】……!」
見た目はごくごく普通の少女だったが、背中から生えた翼や頭から生えた角、そして先端が矢印のように尖った尻尾が生えていることから、彼女が普通の人間じゃないことが分かった。
「彼女は、魔生物〈リザードマン〉が科学と魔術によって作りあげた元人間の魔人、いわゆる〈人造魔人〉じゃ」
「「「「「えっ!?」」」」」
そこで、シホ学園長がさらりと衝撃の真実を口にしたのだ。
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「【魔女】が元人間で…、」
「リザードマンによって作られた人造魔人…!?」
リザードマンとは魔生物達の中でも特に高い知能を持っており、自らその起源を〈竜人種〉だと提唱しており、最も人と竜に近い存在だと公言している。
この竜人種というのは、かつて世界に存在した竜と、人間との間に生まれた人類種のことで、地球の〈竜脈エネルギー〉を使った〈錬成術〉という術を扱えるらしい。
ただし、この世界に竜人種は存在せず、リザードマンの祖先が竜人種であるということも、彼らが勝手にそう言っているだけらしい。
そう言えば、以前授業で翠山博士がこんな説明をしていた。
『リザードマンの目的は、進化種である〈魔竜人ドラゴニュート〉となり、世界の支配権を得ること。そのために過去、我々人類を使った人体実験を行なった形跡があるという記録も残っています。
…これはあくまで未確認情報ですが、かつて世界を滅ぼしかけた【魔女】という存在も、彼らリザードマンの人体実験により生み出された人類なのではないか、とも言われています』
だが、翠山博士は、あくまでもこれは【魔女】誕生における一説であり、真相は謎のままだというようなことを言っていたが…
「ちょちょちょっ!?学園長!?その【魔女】がリザードマンによって作られた人造魔人というのは事実なのですか!?仮説とか誰かの妄想とかではなく!?」
シホ学園長の口からあまりにあっさりと明かされた真実に、いつもクールな緑川博士が珍しく慌てふためいていた。
「ああ、事実じゃ。何度か妾がその事実を政府関係者や軍関係者、学者連中に伝えたりしたのじゃが有耶無耶にされてのぅ…
まぁ、【魔女】が作られた存在となれば、リザードマンに作れたのだから人間にだって作れるハズと、真似して新たな【魔女】を生み出そうと企む輩も出てくるじゃろうからな、魔女教の連中のように、な…?」
「「「「「…っ!?」」」」」
やはり、魔女教の目的は新たな【魔女】を生み出すことで、俺達はその実験台として拐われ、そして、恐らくはマリの双子の妹であるマミが【魔女】として覚醒した…?
「学園長…、アナタは一体何処まで知っているのですか…!?」
「さてのぅ…?さ、それより彼女の遺体を調べるのじゃろう?これより封印を解くから、持っていくがよいぞ。
ああそれと、わざわざ魔法少女の諸君が護衛として付いて来てくれたわけじゃが大して意味は無かったと言っておく。
【魔女】は間違いなく死んでおる。いかに【魔女】とて生物学的に言えば人類の一種故に、この状態からの蘇生はあり得ん。死んだ直後なら、妾の能力で吸血鬼の〈死徒〉として蘇生させられたかもしれんがの。
まぁ、そんなわけじゃから、安心して心ゆくまで調べ尽くすが良い」
そう言ってシホ学園長が指をパチン!と鳴らすと【魔女】を封印していた氷が砕け、【魔女】の遺体が祭壇の上にゆっくりと横たわった。
「ありがとうございます、学園長」
「礼には及ばん。この世界はお主らの世界じゃ、故にお主ら自身が道を選び、時に切り拓いて、自らの信じる道を進むのじゃ」
こうして、緑川博士は【魔女】の遺体を回収して自らの研究室に運び、詳しい調査を開始することとなった。
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調査をすると言っても、今日の授業はまだ残っていたため、その間は緑川博士は気もそぞろな様子ではあったがしっかりと教師としての職務は果たしていた。
「では本日はこれまで!諸君、放課後だからと言ってあまり羽目を外し過ぎるなよ!?ではっ!!」
そして放課後のホームルームが終わるや否や、緑川博士はばびゅんっ!という擬音が似合いそうな程の速度で教室を出て行った。
「そんなに【魔女】の調査をしたかったんかな…?」
クラス委員長のマリが呆れたような表現でそう言った。
「マジョリティ細胞を詳しく調べられる機会なんてそうそう無いからね、姉さん的には今後【マジョリティ】システムを一般化していくための何か新たな知見でも得られたら、という感じなのかもしれない」
緑川博士の妹のサンゴがそんな風に言った。
マジョリティ細胞は魔女教が行った人体実験によって、俺達魔法少女の体内に後天的に埋め込まれたものだ。
従って、新たな魔法少女が誕生するためには、現時点でマジョリティ細胞を後天的に埋め込むしか方法が無く、いくら研究馬鹿であっても良識はある緑川博士なのでそんな人体実験的な方法は使わない。
「っても、現実問題としてどうなん?魔砲少女や戦乙女はシステム的に量産は可能っちゃろうけど、マジョリティ細胞前提な魔法少女は難しいやろ」
「んー?例えば、マジョリティ細胞とマジストーンを一体化させた〈シン・マジストーン〉みたいなのが仮に出来ればなんとかなったりするんじゃないの?」
ユウトの疑問にフレンダがそんな風に答えた。
「これまではマジョリティ細胞を詳しく調べようにも、生きてる人間に対して外科的な手術が必要だったわけでしょ?人体実験とまではいかなくとも、その人に後遺症が残るかもしれないからこそ先生は詳しく調べられなかったわけで」
「だけど、【魔女】の遺体であればその辺りはどうとでもなるけん、マジョリティ細胞の新たな利用方法みたいなのも発見出来るかもしれんね!」
死者の身体の扱いという点においては、倫理観や宗教的な観点から色々言われることがあるかもしれないが、そもそも医療分野などが発展してきた背景を考えると今更な意見だ。
日本の歴史を見ても、杉田玄白や前野良沢らは、罪人の遺体を解剖して解剖書『ターヘル・アナトミア』の正確さに感銘を受け、日本語訳の『解体新書』を出したという経緯もある通り、人類の反映の裏側にはそう言った倫理観の及ばぬ所に手を出した人達がいたからこそなのだ。
勿論、罪人だからといって死者への敬意を忘れるべきでは無いし、もし【魔女】がリザードマンによる人体実験の被害者だと言うのなら少し同情もするが、それでも、俺達人類の未来のことを考えれば、遺体の解剖と調査くらいは許して欲しいと思うところだ。
「ま、その辺りは姉さんも踏まえているさ。いくら死者の身体とはいえ、無茶苦茶なことはしないし、調査が終わればきちんと弔うつもりだとも言っていたよ」
俺達がそんな話をしていると、他のクラスもホームルームが終わったらしく、魔砲少女クラスからマチ達、戦乙女科からマリア達、そして男子科の校舎からユウが走ってやって来た。
「マサトーっ!!会いたかったぞーっ!!第4話ぶりだなーっ!!」
「意味分かんねぇこと言ってんじゃねぇよっ!お前はさっさと帰れ!というか、ハーレムの女の子達放っとっていいと!?」
ユウはかなりヤベェ男だが、イケメンだしスポーツ万能だし成績優秀だし魔法師としても超優秀(確かに魔女教との戦いでは魔砲少女に変身したユイと同じくらい強かったもんな…)だから、彼を慕う女子達は多く、すでに十人以上の女子達によるハーレムを築いているそうだ。
「ああ!彼女達も最高のおっぱいの持ち主達で俺にとって最高の恋人達だが、マサトだけは別格中の別格だからな!!彼女達も理解してくれている!!」
それでいて俺と同じ無類のおっぱい好きなのだから、憎むに憎めない。
これで(TSモードの)俺に恋愛感情さえ持っていなければ、いい親友になれたかもしれないのだが…
「そんなことよりマサト!今日は何処にデートに行く!?小倉か!?お家デートでもいいぞ!?週末だしそのままお泊りなんてのもいいな!!ははは!!」
「何が悲しくて男同士でデートした上にお泊りなんてせにゃならんのだ!?」
「ならマサトが女になれば問題無しだな!」
「うっせぇよ!バーカ!バーカ!」
「そのセリフ、ぜひ女マサトでもう一度言ってくれっ!!」
ゴチンッ!!
「はいはい、ユウ君はあたしとユウ君の女の子達とデートしようねー?というわけだから、今日のところはバイバイ、マサト君♪よい週末を〜♪」
「お、おぅ…!」
頭に大きなたんこぶを作ったユウを引きずりながら教室を出ていくユイ。
そのユイの後ろから、クラスの外で待機していたユウのハーレムの女子達がぞろぞろとハーメルンの笛吹のごとく付いていくのが見えた。
ん〜…、確かに彼女達は容姿も良くて胸のボリュームもなかなか…、
「マサトー?何処見よーと?」
と、B98のおっぱいが俺の視界を遮るように目の前に現れた。
「あ〜…、いや、ユイも変な弟を持って大変だな〜って…、」
「嘘つくなっちゃ、ユウのハーレムの女子のおっぱい見よったっちゃろ?」
「うぐ…っ!?」
「ったく、本当仕方ねぇなー、マサトは?アタイらのおっぱいだけじゃ満足出来ないってか?」
と、俺の背中にB100のおっぱいを押し付けながらユウキがそう言った。
口調は拗ねたような感じだが、顔はニヤニヤしていたので恐らくは俺をからかっているのだろう。
「そんな事は無いって!ただその、おっぱいに反応するのは男としての本能というか何というか…!」
「分ーってるって!マサトがアタイらのおっぱいにメロメロなのは分かってるし、それはそれとして無類の巨乳好きだってのもな♪」
「あははは…」
背中にぽよんぽよん♪と押し付けられるユウキのおっぱいが気持ち良過ぎて俺のムスコがどんどん元気になっていってる…!
「ところで、午後の授業中に自分らだけ緑川センセに呼び出されてたみたいやん?何の用事やったん?」
とレンカが尋ねてきた。
そういや戦乙女科と魔砲少女クラスのメンバーは、【魔女】の遺体の調査許可が降りたことを知らないんだったな。
俺はそのことを簡潔に伝えると、レンカは一瞬険しい表情をしたかと思うと「そうなんか…」と一言だけ呟いて、何か考え事を始めてしまった。
そんなレンカの様子が気になって話しかけようとしたのだが、その前にマチが俺に話しかけてきた。
「でも、シホ学園長も何か知っとーならそのこと私らに教えて欲しいよね」
「だよねー!マジョリティ細胞が【魔女】由来のものだってことも知ってたっぽいし、魔女教が新しい【魔女】を作ろうとしてたってことも知ってたっぽいし」
マチの発言にフレンダがそう続ける。
「というか、わたしは未だにシホ学園長が吸血鬼ってのも信じられんし、そもそもオリジナル?やなくてコピー体?で、あらゆる並行世界にシホ学園長と同じようなコピー体?がおるってのもわけが分からんっちゃけど…」
「ユウナの言いたいことは分かるっちゃん…、やけど、こればかりはオレらの常識じゃ理解出来ん領域の話やけんな…」
「私のいた並行世界にもシホ学園長と同じコピー体のシホさんがいて、そのシホさんと私は会ったことがあるらしいんだよね…、全く覚えてないけど…」
「というか、シホ学園長ならマリアちゃんを元の世界に戻すくらい楽勝なんっちゃない?」
「それがそうもいかないらしくて…、シホ学園長はあくまでこの世界の人類の補助的役割を担っているだけだから、私が元の世界に戻るにしても、この世界の人類の力があって、そこで足りない部分を補助するくらいはしてやるって…」
「完全な傍観者ってわけやないところがめんどくさいっちゃん!」
ユウナの発言から始まって、マリやマチ達がシホ学園長の話で盛り上がり始めた時、ただ一人レンカが教室を出て行こうとしていた。
そんなレンカに俺は声をかける。
「レンカはもう帰ると?」
「んー?あー、うん、ちょい用事思い出してな、先に帰らしてもらうわ、ほなな〜」
と、いつもより覇気の無い感じでレンカがそそくさと教室を出て行ってしまった。
レンカの様子が少し気にはなったが、恋人になったとはいえレンカにもプライベートはあるし、話したくないこともあるだろうと思って、俺はレンカをそのまま見送ることにした。
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マサト達と別れたレンカは、緑川博士の研究室へと一人向かっていた。
すると、研究室の部屋の前に一人の少女がいるのが目に入った。
「あら?レンカちゃん!久し振りー!って言っても、今日の授業振りだけど♪」
「シイナ…、姉ちゃん…!」
部屋の前にいたのは海原詩奈、マジョリティオーシャンに変身する魔法少女クラスの二年の先輩だった。
「緑川博士に用事かしら?だったら残念ね、今博士は忙しくて手が離せないみたいだから、用事なら明日以降にした方がいいわよ?」
「そう…、なんやな……、了解したわ」
レンカはそのまま踵を返そうとしたが、そんなレンカをシイナが呼び止めた。
「あ、待ってよ!せっかく再会した幼馴染なんだし、少し話していかない?実技の授業じゃ落ち着いて話す機会なかったしさ!」
「う…、うん…」
レンカとシイナは一つ違いの幼馴染だった。
「小学校を卒業して以来だから、五年振りくらいかな?まさかレンカちゃんが魔高に入学してくるなんて思いもせんかったよ!」
「せやな、ウチも思いもせんかったよ、魔法を使えんウチが魔高に通うことになるなんてな…」
二人は小学校までは同じ学校に通っていたが、魔法師の適性があったシイナは中学から魔法師育成学園に通い、適性の無かったレンカは一般の中学に通うことになった。
「なんか緊張してる、レンカちゃん?」
「そ、そら…、久し振りの再会やし、何話してええか…、」
「まだその話し方してたんだね?」
「え…?」
「それは、やっぱりサキちゃんのことを忘れないため…?」
サキという名前に、レンカはドキッとした。
「あたし達幼馴染三人組の中で関西弁を話してたのはサキちゃんだったし、レンカちゃんは確か普通に話しとったよね?関西弁を話し始めたのは、サキちゃんとあたしが魔女教に、」
「ま、まぁ、なんだってええやん!ウチ、この話し方気に入っとるし、個性っちゅーやつや!それに、九州人が関西弁話したらアカンっちゅー法律なんか無いわけやし、誰も困っとらんからええやん!な?」
「まぁ、それはそうやけど…
ところで、わざわざ戦乙女になって魔高に入学した理由って、まさか復讐とかじゃないよね?サキちゃんを殺した魔女教に対する…、」
「そ、そんなんやあらへんって!たまたま運動神経良くて戦乙女にスカウトされたから魔高に来ただけやから。戦乙女になって守衛隊で働けるようになれば、普通に働くより稼ぎいいし、将来安泰やからなー、あっはっはっは!」
「ならいいけど…、あんまり危ないことはしちゃダメだからね?」
「はいはい、了解、了解や!」
久し振りの再会を果たした幼馴染の二人は、その後しばらくの間旧交を温めるのだった。




