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魔物の敗因第1位「舐めプした」
「どうしてそんな話を今私にするの?首を絞めれば、それで済む話じゃない」
触手を操る少女は私を捕え、今から自分が行う拷問の内容を懇切丁寧に語ってくれた。
その行動に何の意味があるのか私は興味本位で聞いてみた。
「この拷問に耐えた奴は居ないって言い方をすれば、私は絶対に耐えてやるって思うでしょう?たったそれだけでいつまでも耐えてくれる玩具になる。最初に意地の拠り所をつくっておけば、長く楽しめるようになるでしょ?
なるほど、クズだな。
魔物はどいつもこいつも人を如何に長く苦しめるかだけに全神経を注ぐ。
そして狂気とも言える熱量でそれを実行する。
こいつがどんな生い立ちで家族や恋人が居るのかとか知らないが、私は一切の情も無く殺すことにした。
「魔物の敗因第1位を教えてやろうか?舐めプしたことだよ。触手使いが懐に敵をわざわざ引き寄せるなんて、殺してくださいって言ってるようなもんだよ」
自分を拘束してる触手を切り裂き、刀を少女の喉元へ突き立てた。