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弱キャラこじらせ黒崎くんの二度目の青春

作者:相沢ほむら
「人生暗い……」

 ラノベワナビ、実家暮らし、無職なおれはタバコを吸いながらそう呟いた。思い返せば真っ暗だった青春生活。

 戻りたい。そう思った日の翌日。おれは違和感を覚えた。体が若返っているのだ。

 どうやらおれはタイムリープしたらしい。現状を冷静に受け止めたおれは、青春生活をもう二度と後悔しないように努力を開始する。髪型、服、体型……妹のアドバイスを受けながら、おれは自分の改善を行った。

 そして高校生活が始まる。おれは健太という人物に憧れていた。彼は野球部で、ファーストのレギュラーであり、おれはファーストの控え選手だった。

 そんな彼と今回の学校生活で友達になることができたのだが、ある日公園で野球対決することに。おれがピッチャーで、健太がバッター。結果はおれの勝利。

 もしかしたら、憧れていた光はそんなに眩しくなかったのかも知れない。健太も、人間だ。そう遠い存在じゃない。

 自分が思った以上に二度目の人生のアドバンテージは大きかった。中間テストで一位を取り、カラオケでも無双する。健太はおれに対し、劣等感を抱き始める。

 同じ友達グループの奏歌という女の子がおれのことを好きらしい、と言われる。しかし健太は、奏歌のことが好きらしい。健太はそんなおれに激しく嫉妬し、嫉妬している自分を嘆き始める。徐々におれと健太の距離が遠のき始めていた。

 おれは健太と腹を割って話すため、自分がかつてラノベ新人賞に応募した物語を健太に見せることにした。
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