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「理不尽すぎるだろ!!」給食実習での逃亡劇①

 料理が出来ないのに、無謀にも、栄養士養成学校に入った私——おばさん。

 案の定、給食実習で先生に目をつけられるようになりました。

 

 朝、給食室に1番か2番に入り、「さて、今日は何をするんだったかな」と辺りを見回した。

 

「岸野さん、ボーッとしない。手を動かす」

 開口一番、先生に叱責される。


 いや、授業開始の30分以上前ですよ……。


 そう思いながらも、逆らうとガミガミ言われそうなので、「はい〜」と、台布巾で調理台を拭いてると、


「今日の手順は?」


 いや、今日は私、メイン班じゃないからさ。

 調理士補助役ですから、私が決めるわけにいかんのです。


「あ〜、メイン班じゃないんで……」

「それは言い訳にならない」


 え?だって、打合せの時間なかったし、あんたが「必要ない」って言ったんじゃん。


「私は山中さんの補助に入るんですが、まだ来てなくて」

「来てなくて、じゃないっ」


 いや、まだ授業開始の30分前ですが……。


「あ〜、はい。探してきますっ」

 そう言って、私は早足で給食室から逃走した。

 そして、そのまま、みんなが登校してくるまで、給食室のドアの前で息をひそめていた。


 そんなやり取りを2回ほど経験した私は、朝、登校して、準備が整ってても、更衣室で遠い目をしながら待ち、クラスメイトの後にゾロゾロついて給食室に入る作戦に切り替えた。

 以来、早朝一番にガミガミ怒られることは回避出来るようになった。

 実習中は逃げられないが……。

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