表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

深夜の酒場

作者: 紅坂 椿

怒鳴る声が酒場に響く

寝ぼけているのは酒場の主

店が閉まった眠れぬ深夜2時


眠れぬ女が酒を飲む

店員の1人であった

笑顔の絶えぬ仕事が早い人である

夜にしか生きれぬ秘密を持つ人である


女には子供がいた

主との間の子

昼間に生きるには不向きの子

女だけが覚えていた


愛とは

躾けとは

さっぱり分からぬ主


愛も

躾けも

学び途中の女


女は愛と癒しに飢えていた

主が化けた怪物なんて言えないまま


「子供は昼に遊ばせろ」と怒鳴る声が響く

「昼間も働け」と怒鳴る声が響く

寝ぼけているのは酒場の主

店が閉まった眠れぬ深夜2時


女は浴びせられる罵倒と怒号に

静かに俯く

深夜3時

消えてやっと

すすり泣く声が聴こえた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ