表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
交響曲は9番まで作ると死ぬ  作者: 村越徳次郎
1/6

不動前のバス停

 「不動前」というバス停はその名の通り、バスを降りると小さな祠の中に木彫りの不動明王が鎮座している。隣には祠より大きな金属製の焼却炉があって、煙突の部分は形状に沿ってろくろ首が汚いペンキ画で描かれている。僕は知らないが、このあたりはかつて芸術系漫画家といわれた作者の、何かの作品の聖地であるらしく、道の脇に目をやると気味の悪い、しかも出来の悪い石像、潰れた文房具屋のガラスドアには端がボロボロに砕けた漫画の広告ポスターなどが貼られている。往時はもっとひと気があったのか、それともその頃からこうだったのかは知らないが、とにかく今はただの寂れた町だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ