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おじいちゃんの初魔法食らう

ディアーノは咄嗟に後ろへ間合いをとり風の詠唱を始め魔法陣を書いた。


「サードウィンド」


丸型の突風を起こし相手を吹き飛ばす魔法。


春さんが風の音を聞き外に出る。ディアーノが魔法で壱さんを狙っていたのがわかった。思わず声が出でしまう。


「壱さん、危ない!!」


ディアーノもやりすぎたかと思い詠唱を解除しようとした瞬間。


丸型の突風は真っ二つに裂かれ消滅していた。

その後、壱さんはなんの焦りも見せずに納刀している。


ディアーノが驚きながら壱に質問する。


「あなたはどこでそんな力を??」


壱は笑いながらこう答えた。


「生前に極めた技術の賜物じゃよ。まさか魔法まで切れるとは思わなんだ。」


普通は魔法は魔法ででしか相殺はできないはずだがどうしてだ?


些か疑問に思っていたが本人自体もよく分からないのであれば分からないかと割り切り次の話題に入ることにした。


「壱さん、春さん、僕達と世界を変えませんか?」


驚く2人。隣の村の件もあり今の状況で即決は難しいと思っていた。


ここには一応、転生し第二人生をほのぼのと暮らしたいと思っていた。


「ディアーノさん、少し春さんと話をさせてくれないか?」


「えぇ、構いませんよ。私は工房の方へ行ってますので1階をお使いください。」


「すまんのぉ」


2人は部屋に戻り向かい合うように椅子に腰掛けた。


春さんの表情は少し暗い。これは心配をしている時の顔だ。長年連れ添ってきたからわかる表情。


「春さん、わしは今まで生きて人の役に立つことはいい事と思ってきた。人助けが当たり前だと思ってしまうんじゃよ。」


春さんが自分の手を固く握りながら口を開く。


「壱さんは自分を持っていて冷静で強い方なのは知っているわ…でも今回は魔物と戦ったり同じ人間と殺し合わなきゃいけないでしょ?」


「私は心配なのよ…壱さんとせっかく第2人生を送れると思っていたのにこんな危険なことに巻き込まれだなんて…」


春さんの目が少し潤んで見えた。春さんの言うことも分かるがこのままだと俺たちが安息できる場所を探すのもまるで見当がない。


「このままだと住む場所も食料調達もどうしていいのか分からないじゃろ。わしが見つけてくるついでに世界を変えてくる。」


「待って居てくれるか?春さん」


春さんの手を固く握り目を見つめる。


「壱さんったら頑固なんだからぁ。早めに帰って来てくださいね。」


「必ず約束する。」


壱は2階へ上がりディアーノとメタルがいる工房へ入った。


「イチ今あなたが使っていた木刀を元に剣と鞘が完成しました。メタルのやつさっきの戦いを見て興奮したらしく自身の魔法まで使って作っていたのですよ。」


ディアーノは笑いながらメタルの方を向いた。メタルは恥ずかしいような怒っているような顔でイチに方を渡す。


「お前はすごい剣士だ。こんな剣は初めて作ったからよぁ

重さとか違かったら俺が調節してやらぁ」


刀は鞘が黒く、唾は丸の中に花びらがあった。刀を抜くと刀身の上身は黒く、反りは鋼色だ。重さも刀身も自分にピッタリだった。


「メタルありがとう。全部バッチリじゃ

おのしは天才じゃのぉ」


「うるせぇ!用が済んだなら戻った戻った」


照れ隠しだろうかすぐに戻るよう促された為

ディアーノと二人で1階へとこれからの話をするため戻った。

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