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おじいちゃんの初工作

大樹の中腹までは10分ほど木登りをしたら1本の人1人立てるくらいの太さ枝に到着した。


枝は道になっており歩き進めると葉っぱに覆われたツリーハウスがあった。


「なかなか立派な家ですね」


「ここだ。」


ディアーノがツリーハウスに指を指し教えてくれた。

壱とディアーノは扉の前まで到着した。

ディアーノがノックする。


「メタルいるか〜?」


すると中から声が聞こえてきた。


「おぉ入れ」


ディアーノが扉を開けるとそこにはたくさんの武器が壁にかけられてありと反対側には鍛治屋になっていた。


メタルという男は普通の人間に見えるが髪は白髪で耳に大量のイヤリングと呼ばれるものがついていた。


「ディアーノ今日は早起きだな。なんかあったのか?」


「あぁ今日は野暮用でね。あっこちら昨日やってきたイチだ。」


「壱だ。転生民で近くの村から逃げてきた。よろしく」


「災難だったな。ディアーノがいて良かっただろ。俺もこいつに助けられて鍛冶師の腕を買われてここに居る。よろしくな」


案外気難しい感じでは無さそうだ。年齢も今の自分と変わりないが中身が80過ぎのおじいさんとは分かるまい。心の中で笑みを浮かべる。


「メタル、頼みたいことがあるんだ。イチの剣を作ってくれないか?」


ディアーノがメタルを見つめる。

メタルは少し険しい顔をしこう答える。


「俺の剣は魔族でも有名な剣だ。持ち主に実力がなければすぐ折れる。だがディアーノの頼みだ。

ディアーノと戦って1本取れたら作ろう。」


「さすがに厳しやしかないかメタル。俺は魔族でイチは人間だぞ。剣術をやっていたとは故だな、、、」


「坊ちゃんは黙ってな。イチはやるのか?やらないのか?」


「わしも少し体を動かしたかったところじゃわい。」


壱の闘志に火がついた。


「ディアーノ、少し手合わせする約束していたよな?」


「していましたがメタルは手抜きの勝負を嫌いますよ?大丈夫ですか?」


ディアーノのは心配そうな顔で言った。

本当に優しい子なのだろう。


「問題ないと思うぞ。メタルとやら鞘付きの木刀あるかい?」


「そこにあるロングソードの木刀だけだな〜」


「ちぃと1時間ばかり工房借りるぞ。」


「あぁ良いが大丈夫か?」


「まぁ待っておれ」


ロングソードを1度分解しノコギリで日本刀のような形にしていく。鞘も同様に。仕上げてヤスリをかければ完成。所要時間約1時間と12分。


「待たせたな。これが転生前に最強と言われた。近接武器の日本刀の木刀じゃ」


ディアーノが顎に手を当てながら考え込む


「見たことが無い形ですね。メタルはありますか?」


「いーんや、俺もないな。珍しい。早速見せて貰おう」


3人は木をおり原っぱで行うことにした。

ディアーノとイチは5mくらい距離を取り向かい合っている。

メタルが審判をするそうだ。


「ルールは簡単相手に致命的な場所へ打撃を加えること。以上。

2人とも行けるか?」


「私は問題ないありません。ただ心配です。」


「ディアーノの手加減したら作らねーからな。」


「分かりましたよ。イチさんの為で少し我慢してください。」


「ワシも対人はなかなかなくて緊張してるでのう。か。加減はできんぞ?」


メタルは両腕を勢いよく上げ振り下ろす。開始の合図だ。


イチは木刀を鞘に入れたままだった。


「イチ剣を抜け」


少し苛立ちが交わりながら指摘する


「もう構えておるよ。来なさい。」


師匠のような貫禄で答えた。瞬間ディアーノは間合い詰めを木剣を振り下ろす。隙は微塵もないように思えた。


だが…壱の木刀はディアーノの喉元に到達していた。

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