「第2の能力(チカラ)」
彼女との待ち合わせ
彼女の2つ目の能力とは・・・。
その前に、まだ彼女の名前を紹介していませんでした。
彼女の名前は真由美さんです。
実は昔同じ名前の女の子と専門学校時代
(大阪駅前のコンピュータの専門学校です。)
付き合っていました。
しかし、デートは2回だけ。
彼女は京都に住んでいました。
しかし、あっという間にフラれてしまいました。
年賀状で結婚まで知らされ
ダメ押しです。
お幸せに。
あれから何年たったのか?
facebook で再会しました。
お友達もいっぱいいて
実際に幸せそう
(写真からだけど)
彼女には感謝しています。
手もつないでなかったけど良い思い出です。
と、過去はこのくらいにして
現在に戻りましょう。
・・・
彼女との待ち合わせはいつも
『喫茶トーキョー』の道路を挟んだ反対側だ。
約束の時間にあと10分。
いつも彼女は先に着いているんだけど
今日は、まだ来てない。
いつもの場所には小学生の女の子が一人で
立っている。
なんとなく彼女に似ているように思うのは
どうしてだろう。
彼女のことが好きすぎて
みんなが彼女に見えるとか?
この歳で恥ずかしい。
女の子は、さっきからこちらを見て笑ってるようだ。
なんとなく心を読まれているような変な気がする。
まさか。
女の子もテレパスなのか
「君もなの?」
テレパシーで話しかけてみる。
すると本当にテレパシーで返事が来た。
「私よ。私なの。」
えっ、まさか
「真由美さんなのか?」
「そう、そのまさかなの。」
彼女の2つ目能力は変身能力だった。
それも小学生になれるなんて。
ひょっとして本当の真由美さんは
小学生なのか?
結婚を前提のお付き合いをお願いしようと
思っていたのに。
注)これは妄想です。
「違うわ、本当の私はお店の私よ。」
そっか。よかった。
「名探偵コナン」の工藤新一は、黒ずくめの男に
薬を飲まされて小学生になった。
手塚治虫の「メルモちゃん」だと
青いキャンディと赤いキャンディで
赤ちゃんになったり大人になったりした。
しかし、彼女は、薬もキャンディも食べてないと思う。
それなのにすごい。
彼女は、「小学生の私とだったら
いつでも一目を気にせず会えるでしょ。」
と言った。
それは良い考えだと思ったけど、
しかし、小学生にキスされるのはどうなんだろう?
↑ キスの事しか考えてません。 ゴメン。
彼女は私に会うとすぐに
「場所を変えましょう。」
と言った。
「別に良いよ。」
私はその後の彼女の言葉に驚いた。
「あなたの能力で移動して!」
「えっ!俺の能力」
「そう、あなたにもまだあなたが気づいていない能力があるわ。」
「でも、どうやって」
「私が手伝うわ、
まず行った事がある広い場所を思い浮かべて
行った事がない所はダメ。
いずれ可能になるはずだけど、今はダメ。」
彼女の言葉に従って
彼女と手をつないで場所を思い浮かべた。
すると、その場所に2人で立っていた。
「でも、これってキミの能力じゃないの?」
「いいえ、私には無い能力よ。
あなたなの。」
まさか、彼女の2つ目の能力を教えてもらうはずが
私の2つ目の能力を知ることになるとは。
完
次回 『3つ目の能力』