翌日
最後にハグするという俺らにとっては気まずい形で終わったデートの翌日、俺らは学校で・・・
気 ま ず す ぎ て 話 せ な か っ た 。
仕方ないではないか!この学校の中で顔面偏差値最低値な俺とこの学校一の美人が付き合っているなんて噂、いや事実が流れたら、俺のみならず、三宮にも都合が悪い!
おまけに俺はこの学校の男子全員から総スカン食らって干されて死ぬわっ!
そんな状況下で悠長に話ができるのか!?そんなことできるわけないだろうがぁぁぁぁぁぁ!
はぁ、はぁ、はぁ・・・
というわけで、学校はリスクが大きすぎるという結論に至り、そして幸い俺らはお互いにスマートフォンという名の文明の利器を持っていたので、それで話すことにした。
世間話、デートの話、近況や趣味(この前のデートで深夜アニメ鑑賞が共通の趣味であることがわかり、意気投合した)の話など、話題は多岐にわたる。
そうこうしているうちに季節は秋となった。今は10月。紅葉はまだだが、秋真っ只中だ。
そんなある日、友人にこんなことを聞かれた。
「最近、お前と三宮が仲良さそうに見えるのは気のせいか?」
「えー知らないよ気のせいなんじゃないかなー」
「あ、お前ら付き合ってるのか。」
「・・・」
「ビンゴっぽい顔してるな。」
・・・修羅場の10月が始まる。