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Prologue4 スキルアップチェック

 1枚目の用紙に大きな文字で『スキルアップチェック -身体能力系-』と表題があり、その下に1行目よりも若干小さい文字で(※獲得したい身体能力をチェックして下さい。1つ以上5つまで。)との注釈。


注釈の下に1枚全て使って並んだ項目を見て、俺は眉根を寄せた。


何の仕事に必要か理解し難いが、獲得したい能力ってことは、訓練講座でも受講するんだろうか?


羅列する項目の中には物騒な項目もあるけど、大丈夫か?


スポーツだか武道だか、剣術や弓術に棒術・護衛術などの武術各種。


銃術に獣術など、中には訓練するにしても危険すぎる気がするものまである。


挙句の果てにはアスリートでも育成するつもりか、といぶかしむような項目まであった。


柔軟性・耐久性・持久力・瞬発力・反射神経・高速移動・動態視力・腕力・跳躍力等々、細かすぎて意味が分からん。


 2枚目には1枚目と同じ配置で『スキルアップチェック -特異能力系-』とあり、選択上限は同じく5つまでだった。


羅列する項目に至っては、いぶかしむを通り越して切実な現状の俺を馬鹿にしているのかと、正座させて小一時間は問い詰めたいくらいの内容だった。


 透視・遠隔操作・空間操作・瞬間移動・引力と斥力・読心術・発火・精神感応・予知・魔法・錬金術・完全記憶・探索・催眠術・処世術・演算能力・交渉術・解析力・言霊・治癒・液化・硬化・雷化・知識・飛行・変身・分身…等々。


もっとこう、現実的なのを想像していた俺が普通だよな?


「これ何の冗談ですか?」


 冗談にしてもタチが悪い。


思わず叶に胡散臭い者でも見るような目を向けてしまう。


「冗談じゃないよー。まぁ、最初は知ってても皆同じような反応するからなぁ。特に斉藤君は状況把握ナシだから、仕方ないかぁ」


 先程渡した職業適性チェックシートをスキャナーらしき物に読み取りさせていた叶は、何度も繰り返したやり取りなのか、特に感情を込めることなく返答する。


「さっきから解らない事ばかりなんですけど…。詳しく説明してくれませんか?」


「んー。教えられるなら、教えてあげたいんだけどねぇ。適合職業が見つかるまでは教えちゃダメってルールなんだよー。」


 アハハと苦笑いしながら「メンドクサイよねぇ?」と、同意を求めるように言う。


「前にも言ったように。感じたまま、率直にチェックしてったら大丈夫だから。随分時間掛かって疲れちゃったでしょ?こういうのは、軽いノリでパパッとやった方が意外と相性良かったりするし。」


 その上、相変らず何も説明せずに「要はインスピレーションさ」と、軽く促してくれた。


真面目に取り組んでいるのが馬鹿らしい程の軽さに、力を抜かれたように感じる。


仕方ない。これが最後って言ってたし、早く終わらせてしまうか。


叶に向けていた目を、再び2枚の紙に戻した。


 早く終わらせてしまおうと思ってはいたものの『あったらいいな。こんなのできたらいいな』というフレーズが、某青い猫型ロボットの有名ソングに合わせて頭の中に流れ出した。どうやら、俺はかなりお疲れのようだ。


取敢えず、叶の言ったようにインスピレーションを意識して、これはと感じた項目に印を付け、その中から俺がイメージしやすい項目を残していく。


何度か篩いにかけて2枚とも終わらせた時には、ちょっと楽しい気分になっていたのは否めなかった。


「お疲れ様ー。じゃ、こっちもパパッとやっちゃうから、これでも飲みながら待っててよ。」


 ふう。と、一息ついた俺の目の前に珈琲が置かれた。


「ありがとうございます。頂きます。」


 思わず笑顔になってカップに手を伸ばした。


2枚の紙を先程と同じように機械にセットした叶は、自分の珈琲を片手に煙草に火をつける。


「良い仕事が見つかるとイイねぇ。」


「ホント、そう思います。」


 一仕事終えた感じになっていた俺は、心から叶の言葉に頷いた。

こんばんは!ちょっと短いけど第4話です。

皆さんならどんな不思議能力を選びますか?


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