これまでのあらすじ(5章:①)
クラスリーダーが二人もいなくなった二年二組では、吉水を中心に文化祭へ向けての話し合いが行われていた。劇と展示を決めなくてはならない。ブレストを用いた結果、展示は決まったが劇の内容は定まらなかった。
放課後、吉水は大平下を呼び出す。彼女は大平下の過去を脅迫材料に、小説を読むことが趣味である彼に劇の台本を書くよう提案した。
難色を示していた大平下であったが、翌日の朝礼で吉水が煽ったクラスメイトに流される形で台本を引き受けることになった。
彼なりに全力を尽くしたものの、台本なんて簡単には書けない。真っ白なパソコン画面から逃げるように気分転換がてら河川敷を訪れると、珍しい人に遭遇した。
思川ユキ。彼女は大平下に絡んできた国定グループの一員だ。〇交疑惑で退学した小金井の友人でもあることから大平下としては苦手な部類の人間である。けれども、話してみると頭が悪いだけで意外と悪い奴ではないと感じた。
予想外の出会いから執筆のヒントを得た大平下。彼は翌日起こった事件を経て、自分なりのアイデアを思いつく。
大平下の提案は、国定の事件を劇のシナリオとすることだった。
それは翌日発生した元国定グループの氏家を中心にしたデモに起因する。彼らは国定の停学を不当に思い、校長室に乗り込んで抗議をしていた。大平下はその意志を汲むことで、クラスメイトだけでなく全生徒に評価されるシナリオとなることを計算していた。
どこか不満そうな様子の吉水に対し、半ば強引に劇のシナリオを決定した大平下。彼は、テーマが決まってからは非常に素早かった。文化祭までの準備期間、吉水を中心に二年二組は活性化していく。
いつも閲覧・ブクマ・いいね等々ありがとうございます。
迷った結果、前回で5章を閉じることにしました。
6章は大平下の停学明けです。
ひとまず恒例のこれまでのあらすじを……




