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新たな出会いと彼女の変化――13
窓のない部屋があった。
いくつもの棚、工具、機材。
床には、作りかけの魔導兵装や、魔導兵装の設計図が散乱している。
ここはベルモット家の研究室だ。
「ついに完成だ!」
研究室にはエリュの姿があった。
「ずっと目指していた、魔導兵装を超える武器! 世紀の大発明だよ!」
エリュの前にあるテーブルには、血管のような模様が描かれた、連接剣が置かれている。
連接剣を眺めながら、エリュは頬をつり上げた。
「次は実証実験だ。これがいかに優れているか確かめないといけない。実際に、魔導兵装とぶつけてね」
エリュが恍惚とした笑みを浮かべた。
「あはははっ! 楽しみだなぁ! どれほどの性能を見せてくれるかなぁ!」
まるでなにかに取り憑かれたかの如く、エリュが哄笑する。
テーブルに置かれた連接剣。その鍔には、血のように赤い結晶が埋め込まれていた。
結晶の中心は闇ほど黒く、生きているかのように蠢いていた。




