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-第93話-

それにしても教員直々にカンニングを疑われるって俺どんだけ信用ないんだよ……。


いや元の成績が悪かったからか。


そんなに良い自信はないが、さすがに直前に詰め込んだだけとはいえ少しは勉強したわけだし前よりは格段と見違えるものになっているはずだ。


「いえ、そんなことする人に見えます?カンニングするなら元からしてますよ」


「それもそうだな、あんな点数取っておいて気にしないお前だからカンニングなんてして点数上げようとしないか。だがお前が勉強したとなるとそれはそれで別の不安が浮かぶがな。まあ、よく頑張ったな。つぎも頑張れよ」


俺の頭がおかしくなって勉強したとか思っていて、そういう心配をしているような口ぶりだ。


教員としてどうなのだろうとは思うけど……。


俺は担任の激励の言葉とともに自分の答案と成績表を受け取った。


正直あんな言い方されたから今すぐにでも見たい気持ちだが、先生と長話したことに加え、教室の前で堂々と自分の成績を見始めたらやばいやつ認定されてしまうだろう。


仕方なく踵を返して自分の席へと足早に戻り、自らの答案や、成績表を広げた。


まずは一番の目玉である総合順位でもみるか。気になる結果はーー332/514


うーん、マンモス校であるため母数が多いのだとしても平均を超えていないためお世辞にも良い成績とは言えないだろう。まあ今までの積み上げがないのだからこんなもんだろう。


でも前回は五百位台だったことから考えても担任のいう通り成績が上がっているのは確実だろう。


自分の頑張りがどんなもんか知れたところで次は個々の教科のテストに書かれた点数でも見ていくか。


安芸さんとやった数学と英語はとーーまあこんなもんだよな。


そこに表記されていた得点はどちらも三十点台とお世辞にも良いとは言えないものだった。


せっかく安芸さんが自分の勉強時間を叩いてまで教えてくれたのだから、せめて平均は超えておきたかった。案の定分布図に書かれた山場は六十点ほど。


およそ半分と考えると、いくら中学生の範囲からやり直したとはいえ勉強した人の点数とは思えないだろう。ましてや学年一位に教えてもらったのだから……。


でもこの二教科があっても総合計で平均少ししたの順位なのだとしたら……?


もしかしてと思い主要二教科を退けた残りのテスト用紙をパパッと順番に目を通した。


すると思っていた通り七十点や悪くても五十点台とさっきの二つに比べたら圧倒的によく、平均も超えている教科がいくつもあった。英数という受験の要とも言える教科たちと比較して積み重ねが必要ないとしても、この成績は俺の毎日徹夜しかけるほど勉強したかいがあったということなのだろうか。


やはり中学三年のときに当時の担任が言っていたように、高校に入ってからテストごとに毎回言われるように、そして安芸さんが言っていたようにーー努力って重要なのかな。


俺は今までというか、中学の時のあの一件から何かに真剣になる、頑張るという行為が無駄なものだと思ってきていた。


しかしなにもしていないとなると当然前回までのテストのように成績下位者になってしまう。


でもちょっと頑張れば……今回のようにみんなの水準には届かないにせよ少しはマシなものになる。


次のテストも今回みたいに頑張っってみようかな……。


次回はここ一種間ほど安芸さんと頑張った積み上げがあるわけだし、もっと良くなるはずだから。


そんな決断をしていたわけだが、なんだか周りが騒々しい。なんだよ良いところなのにと教室を見渡すとみんな帰り始めていた。


どうやら俺が自分の世界に入っている間にもう担任から解散の許可が降りたようだ。

昨日感想で主人公のキャラが立っていないというご意見を頂いたのですが、全くもってその通りだと思います。

ちょっとずつ意識していきます......。

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