-第87話-
前回までのあらすじ
勉強を全くしてないおかげで毎回テスト赤点コースの俺は学年首位の安芸さんにテストまでの一週間みっちり教えてもらうことに。
今日は俺の家で行うことになったのだが、結奈が安芸さんとの関係をしつこく聞いてきて......?
「なんでそんなこと言うの?」
結奈は不満そうに頬を膨らませて俺を睨んだ。
「俺たちは勉強してるんだ。友達といるんだし、家族は戻っててよ」
「お兄ちゃんも反抗期ってやつかー」
結奈はなぜか納得したのか潔く俺のベットから立ち上がり、俺の言葉通り部屋から出て行こうとした。
「でも……私も安芸さんとかお兄ちゃんと一緒にいたかったな……」
結奈がドアを開け振り返って、目に涙を浮かべながら上目遣いで俺に対してそう言ってきた。
俺みたいに恋愛に興味がない人で、ましてや相手が恋愛対象に当てはまらない妹だったとしてもその顔はずるい。
女子の特権を思う存分使うその態度はさすがとしか言いようがないが、安芸さんたちからの視線も痛いし受け入れるしかないのだろうか。
「山口くん……結奈ちゃんかわいそう……」
「そ、そうだな。結奈もここにいていいぞ。ただし俺たちの邪魔しないでな」
その俺の言葉を聞いた結奈はさっきまでの涙はやはり嘘泣きだったと俺に認識させるように笑顔を浮かべていた。
これだから女子は苦手なんだ。
すぐ嘘をついてじぶんに都合のいい方にことを持って行こうとする。
「うん!お兄ちゃんありがとう。でもお兄ちゃんと安芸さんがイチャイチャしてるところを見逃すわけには行かないな」
「いや、イチャイチャって……」
「そうだよ、結奈ちゃん」
「そうですね、私もここで勉強することにします」
結奈に反論しようとする俺に安芸さんも加勢してくれた。
すると仲のいい安芸さんも加勢したことで結奈も折れてくれたのか納得してくれた。
俺が言っただけじゃ聞かなかったのに……お兄ちゃん悲しいよ。
「はーい、結奈ちゃん、わからないとこあったらなんでも聞いてね」
「はい、是非教えてくださいね」
結奈は昨日安芸さんに言った通り俺より勉強もできるし、相対的に見ても学年じゃ上の方だ。
そんな彼女がわざわざ教えを乞う必要はないと思うのだが、結奈は頭を下げた。
ただその相手は安芸さんではなく、丸机でシャーペンをカリカリとさせていた姫芽さんや梨花さんだった。
おそらく仲の良い安芸さんは俺に勉強を教えているからと言うことで気を遣ってくれたのだろう。
姫芽さん等にパイプを繋いだ結奈は目的を遂行したと思ったのか、教材を取りに階段を下っていった。
「結奈ちゃん勉強できるっぽいけど、2人とも教えられる?」
「ある程度なら教えられる思いますけど、深いとこ突っ込まれた姫芽は無理かもしれないです、その時はお嬢様お願いします」
「結菜ちゃん勉強できるんですね。山口くん兄として恥ずかしくないんですか?」
心配そうな表情を見せる姫芽さんに対して、相変わらず梨花さんの当たりが強い。俺なんかやらかしたっけ。
「あはは、そう言われたらぐうの音も出ないよ。梨花さん今日俺に対して当たり強くない?」
半笑いで思ったことをそのまま口にすると、梨花さんは少し顔を歪ませた。もしかして自覚がなかったのだろうか。
「ちょっといいですか」
梨花さんは椅子に座っている俺に対して手招きで床に降りてくるように指示してきた。
色々あって投稿お休みしてました。
本当にすみません。今日からまた平常通り投稿再開していきます。まずは減ったブックマークを取り戻せるように頑張ります!
また、長編の新作もファンタジーと甘々なラブコメの2つを用意していますのでストックが完成次第投稿していきたいと思います。




