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-第27話-驚き

色々と冷や冷やさせられた夕食も無事食べ終わり、俺は自室のベッドに寝転んでRINEを開いていた。


要件は2つあってまず一つは今日交換した梨花さんに次回の相談をすること、そしてこちらは予定外だったが安芸さんに結奈に会わせてもいいか聞いてみることだ。


まず梨花さんに彼女自身のRINEの使用状況を確認する意味でも連絡してみよう。


『梨花さん。今大丈夫かな?』


とりあえずメッセージを送ってそのままの画面のまま放置していると、20秒ほどして既読がついた。


お、彼女も中々マメにスマートフォンをチェックしているタイプなんだなと思っていたのだが、1分、2分と経っても返信が返ってこない。


もしかして俺だとわかっていなくて、変質者と勘違いされてブロックされたか?


俺は心配になってもう一度メッセージを送ってしまった。


『山口なんだけど。大丈夫かな?』


『あ、すみません。あまりRINEの勝手に慣れてないので......』


すぐに返信が返ってきた。


彼女もやっぱり俺と同じように知り合いとの連絡の経験が少ないから、どう送ればいいのか迷ってしまっていたのだろう。


ブロックされていた訳ではなくて良かった。今日交換して即ブロックされていたら冗談では済まないからな。


『良かったよ。ブロックされているのかと思った』


『そんなことするわけないじゃないですか』


『それで次だけどどこへ出かけるのがいいと思う?安芸さんの趣味とか分からないかな』


俺はすかさず梨花さんに聞いた。


やっぱり今のところ自分で出した案がないから安定させるためにも、安芸さんに明るい彼女に聞くのが得策だろう。


『うーん、そうですね。本人には聞いたのですか?』


『ああ、もちろん。でも特にいい答えは貰えなかった』


『そうですか......。でもお嬢様の言う通り特に無いのではないかなと思います』


以前安芸さんに聞いた時も趣味もやりたいことも無いと言っていた。


彼女のその言葉はその場を濁すための嘘ではなく、本当に無いらしい。


誰にしろひとつくらいは好きなことあってもおかしくないと思うのだがな。


まあ特に好きなことも無い俺が言うのはおかしい事か。


『そうか......。ありがとう。じゃあまた何かあったら連絡する。また今度』


『ええ、頑張ってください。お元気で』


俺は梨花さんとのトーク画面を閉じた。


特にいい収穫は得られなかった。安芸さんの内なるやりたいことを探すのには時間がかかるため、また結奈や周りの人達から何か情報を得なければならないな。


続いて安芸さんとのトーク画面を開いた。

昨日と上部に表示されており、なかなかに仲の良いように外からは見えるだろう。


『安芸さん。びっくりするかもしれないけど、話があるんだ』


『どうしたの?告白?』


安芸さんから冗談が飛んできた。


まさか彼女がそんなことを言うとは思っていなかったので、俺はとても驚いた。


彼女はいつも告白されているのが、面倒だと感じているものだと思っていたためそんな冗談に使えるほど軽く見ていたとは思っていなかったからだ。


『そんなわけないでしょ。今日のペットショップ妹から紹介して貰ったんだが、行った話をしたら会わせてくれって言って聞かなくてさ』


『なるほど。いいよ』


ノータイムで返信が返ってきた。


彼女も俺と同じようにこの関係が広がることを嫌がっていると思っていたから、てっきり断られるものだと思っていたため俺は更に驚いた。


『本当か。いつがいいとかあるか?』


『うーん、私は放課後ならいつでもいいんだけどね。明後日とかでいい?』


『ああ、構わない。ごめんなうちの妹に付き合わせてしまって』


『いや、ポテまるに出会わせてくれたんだからそれだけで感謝だよ』


はは、またポテまるかと俺は思わず一人で笑ってしまった。


彼は本当に謎の魅力を持っているんだな。


とにかく予定は決まったんだから結奈に後で話しておこう。きっと驚かれるだろうな

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