第6話 対面 聖子さん
三好 「初めまして。三好と申します。」
三好から挨拶を行い、会話が始まる。
聖子 「はぁ、勝川ですがどちら様でしょうか?」
三好 「私、こちらのご主人の正治さんに以前お世話になりました、三好 瑞穂と申します。
正治さんのお話等、行いたいのですが、宜しいでしょうか?」
家の主人の話!?
と驚きと困惑、情報が来た事への嬉しさのような、複雑な表情をされる聖子さん。
聖子 「家の主人の事を何かご存知でしょうか?1年前から失踪しておりまして、家族で探したり便りを待っておりました。」
三好 「多少はお話出来ると思います。
玄関ではちょっと…」
と言って、周りを見渡す三好。
聖子 「ぁあ、すみませんねぇ、気が利かなくって。
どうぞどうぞ、お上がりください。」
なんとか挨拶をクリアし、客間へ通される三好。
まだまだ緊張は続きそうである。
☆☆☆
客間にてお茶を出されて始まった第二戦。
三好 「改めまして、三好と申します。本日は突然の訪問になり申し訳ございません。
どうしてもお話して、お伝えしたい事と、お聞きしたい事があり、お尋ねした次第です。」
と、勝川との打ち合わせ通りに進め始める三好。
最悪、憑依中の勝川からフォローは入るだろう、と楽観視しているところがある。
それが自信に繋がっているのだろう。
聖子 「いえいえ、とんでもない。
主人の為に来て頂いて嬉しい限りです。」
と聖子さんは嬉しそうに返答をする。
三好 「まずは簡単にですが、私は以前、勝川さんと仕事の関係での交流が有りました。
趣味も合いまして、一緒に海釣りも行ったのですが、何かお聞きでは無いでしょうか?」
聖子 「は、はい!確かに主人は海釣りが好きで良く出掛けていました。」
三好 「ああ、良かった。ご家族にもお話されていたようで。本当にお好きでしたよね」
等々、勝川のプライベートな情報の共有で信頼を形成していく三好。
三好 「で、なんですが、1年ちょっと前なんですが私、海外への出張が有りまして、その前に勝川さんとお酒の席で飲みまして、色々と聞いておりました。」
聖子 「1年前、主人の失踪前ですね!
どのような事を聞いたのでしょうか?」
緊張しながら尋ねる聖子。
三好 「えぇ、その際に聞いたのは勝川さんがライバル商社の◯◯と揉めていると、長年の揉めている相手だから怖い、と言ったような事を伺いまして。
勝川さんは人が良かったので、そんな恨まれるだろうか?と話半分に聞いておりました。
先日、出張も終わりまして、戻って来たら勝川さんが行方不明と伺いまして、こうして尋ねた次第です。」
聖子は顔を蒼白くさせ涙を浮かべていた。
聖子 「主人は仕事の話は家では全然しない方でしたのよ。だからまさか、そんな事になっていたなんて…」
三好 「辛いお気持ち、お察し致します。
何か証拠させあれば、私の手でなんとかしたいのですが。」
三好はそういって、手を強く握る。
聖子 「三好さん、ありがとうございます。
そのように思ってくれる者が一人でも多く居て下されば主人も喜ぶと思います。
お恥ずかしい話、息子夫婦も仕事仕事ばかりで、家庭内はあまり関心がないようでして。
孫娘だけが優しい子でしてねぇ。
あれからずっと心配してくれて、お祖父ちゃんの代わりに私が、って家での事には随分頼ってしまってねぇ」
三好 「お優しいお孫さんですねぇ。
お孫さんと言えばですが、ご主人からお孫さんのストーカーの話を伺っていましたが、その後は大丈夫でしょうか?」
聖子 「まぁ主人ったら、そんな話まで三好さんにしていたのねぇ。
身内の恥ずかしい話ばかりでお顔が見れませんよ」
三好 「いえいえ、ご主人もお酒の席では気を抜きたかったのでしょう。
それにそれだけ信頼して話して下さったのであれば、嬉しい限りです。」
実際には殺されているが、約1年振りの失踪したと思っている旦那さんの話を喜んで話す聖子。
三好 「お孫さんの透子さんはストーカーの方は大丈夫でしょうか?」
三好の中の勝川もハラハラしながら返答を待っている。
聖子 「えぇ、そうですね。とりあえずは大丈夫かと思います。」
妙に歯切れ悪い回答である。
何かあるのであろうか?
三好 「失礼ながらお聞きしますが、何かあるのでしょうか?
私で良ければご相談に乗りますよ。」
ふぅ~と肩の力を抜いた聖子さん
聖子 「そうですね。主人も相談していたようですし、宜しいでしょうか?」
と前置きしつつ、話始めた聖子さん。
書き続けていますが、どうでしょうか?
先が気になる、ここはこの方が、等有りましたら、評価下されば嬉しいです。
孫娘の名前は透子にしました。
聖子→息子夫婦→透子
と、子供の子つながりで今っぽくは無いでしょうか?
孫娘フラグ、どうしようかなぁ