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第90話 1週間でどれだけ売れたのか?

こっそり、更新してみた。

「さて。そろそろ1週間になるな。どれくらい売れたのか?」


二木とニナが中心のハンドメイク班。

どのくらい売れたか、気になるが途中報告は聞くのをやめていた。


1週間でどのくらいの売り上げになるのか、どのくらいの利益になるのか。

それで、事業として力を入れるかを判断するつもりだ。


その間に俺は太郎系ラーメン店《美少女》をオープンさせた。

思ったとおり、オタク人気はすごくて1日の売り上げがすでに10万円を超えてきた。

ラーメン代以外のサービス売上も入れると15万円になった。


なかなかだな。


さて、ハンドメイド班はどうかな。


「おー、やってるな」

「あっ、オーナー。すごいんですよ」


ニナと二木と一緒にノートパソコンをのぞき込んでいる。

きっと、フリマアプリの確認をしているんだろう。


「しっかりと売れました。昨日までのは完売です」


ニナを含めた3人の女の子達は1週間で40枚のぬいぐるみ服を作ったらしい。


平均価格4000円程度でフリマに出したら、ほとんど即日完売だそうだ。

売上が1週間で16万円になった。


「おおー、すごいな。もっと数を増やしても大丈夫か?」

「基本は大丈夫だね。ただ、ちょっと困ったことがあって」


フリマの出品の手間が大変になるらしい。


今は二木が時間を割いてやっているが、本来こいつは月収百万円くらいになる男だ。

手間仕事をされるのは、問題あるな。


「それなら、そういうのが得意な人に代行は頼めないか?」

「えっと。利益が減るけどいいかな」


だいたい今の段階で粗利が6割くらいあるらしい。

代行に頼むと5割になる。


もっとも、ニナ達の女の子のフィーは含まずに、だ。


「そのくらいならありだな。1週間で5割なら8万円の利益か。3人の女の子を1人1日1000円で計算すると、5万円ほどの純利益になるぞ」

「ええ。僕もそのくらいの計算をしていたよ」

「あー、二木はどのくらい欲しい?」

「えっ、僕はいいよ。ニナ達のためだから」


うーん、難しいところだ。

お金だけを考えたら、二木は他のことをした方が絶対に稼げる。

だから、報酬で引き付けることは無理だな。


「じゃあ。その分はニナを二木の専属ってことでバーターでいいか?」

「あ、はい。あのー」

「なんだ?」

「他のふたりも……」


おいおい。

なんだ、もう手を付けてしまったということか?


「あ、変なことしてないよ。ただ、いい子達だなーと」


手はつけていないらしい。

もっとも、古着リフォーム部のかわいい子を引っ張ってきたんだから、気に入るのも当然か。


「よし、ふたりも専属にしてやろう。ただし」

「ただし?」

「もっと女の子を増やすぞ。ちゃんと手取足取り、指導してくれよな」

「えっ、はい」

「もちろん、二木好みのかわいい子を選んでやるから心配するな」

「ええー」


そのうち、こいつも魔法精力剤のユーザーになりそうだな。

ちゃんとお金を取って、売りつけてやる。(笑)


「それよりも、このアトリエの部屋というのは特別な効果があるのかな?」

「どういうことだ?」

「ニナをはじめ、ふたりの女の子のスキル上達が早すぎるんだ」


ん、どういうことだ?

たしかに、この2室分の広さのある部屋はアトリエ指定をしてある。

それが何か特別効果をもたらしているのか?


「だが、ニナ達は古着リメイクをしていたからじゃないか?」

「いや、本人たちがびっくりしているのよ。古着リメイクをしていたときより格段に裁縫などがうまくなっているって」

「うーむ。やっぱり、アトリエ効果かもしれないな」


よくわからないけど、そういうことだとしてみよう。

それなら、古着リメイクをしているグループの部屋もアトリエ指定してみよう。

もしかしたら、効率がアップするかもしれないな。


二木とも話してあと3人、ハンドメイク班は全部で6人チームにすることにした。

あと、在宅勤務の2人の女性。

これは日本人で、ネット出品サポートをする形にした。


「あと、手間が掛かるのは布やパーツの買い出しかな」

「あー、それは在宅だと対応するのが大変だな。どこで買っているのか?」

「日暮里の繊維街さ。そんなに遠くはないけどなんだかんだで、往復1時間くらいはかかるな」


あー、そうか。

二木が入ってきているのは、東京駅近くの扉だからな。

そのくらいはかかるな。


「よし、それなら日暮里の扉を作るぞ」

「えっ、それってどういうこと?」


説明するより実際にやってしまった方が早いな。

日本の方の扉はまだ余裕があるしな。


俺は二木達を待たせて、マップ室に入った。

日本の東京駅を中心とした地図を出して、日暮里の路地のビル横をして5番の扉を配置した。


「よし、できた。このアトリエの扉は日暮里直通にしたぞ」

「…そんなこと、できるのか?」

「ああ。大阪や青森までは設定できるぞ」

「すごいな。『どこへでも扉』ってことか」

「ああ。まだ日本からは出れないけどな」


これで買い出しも楽になるし、効率があがるだろう。

慣れてきているし、きっと来週は売上アップするはずだ。



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― 新着の感想 ―
[良い点] ラーメン班もハンドメイド班も売り上げ好調 順調な感じですね。 この先が楽しみです。
[一言] 待ってました!!! 更新ありがとうございます。
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