第26話 異世界良いとこ一度はおいで
「今日はどこへ案内する?」
「ほら、あれだ。あの3人組の店に行こう」
無事、棚の設置も終わり、ミッシェルのお客さんの対応も終わった。
お店を閉めて、いよいよエンジョイタイムだ。
今夜は新しい娼館に行こうと思う。
それも、《ビッグ・アマゾーン》にやってきた3人組の娼館だ。
「やっぱり、ああいった感じが店主の好みなんだね」
「そうさ。やっぱり若い女性がいるとこ」
ミッシェルさんもいいんだけどね。
また、遊びに行こうとは思うけど、今夜は新規開拓だ。
「彼女たち、何歳くらいか?」
「たぶんだけど。16歳か17歳だと思うよ」
「おー」
元世界だと、高校生だから違法な年齢だ。
よく教師がそのくらいの女の子とエッチして捕まったのがニュースになったりする。
その点、異世界は大丈夫。
「この街では成人は何歳からか?」
「15歳だよ、そのくらいもしらないの?」
「いや、成人年齢は土地によって違うんだよ」
若い子とできると知って、盛り上がっている俺と違って、青髪少年はタンタンとしている。
「でも、普通、そんなに若い娘はつまらなくない?」
「どうして?」
「エッチの技術、たぶんないよ。おっぱいも小さいし」
「あー、そこじゃないだよ」
そりゃ、ミッシェルさんはすごく気持ちよくさせてくれた。
それはそれで、楽しい経験だ。
「まだそれほど経験が多くない娘だからいいっていうのもあるんだ」
「そういうものなのかー」
うん。君も大人になったら分かるよ。
と、言っても、どうもこっちの世界の人は、青髪少年と同じ意見の人が多いらしい。
安い娼館の方が、若い娘が多いといんだからな。
「そうなると15歳の娘もいるかな。これから行くとこは」
「たぶんいないよ。14歳とか15歳だと人気できないから」
「えっ、14歳?」
成人が15歳なのに14歳も娼館にいるのか?
素朴な疑問を持ったら、成人と娼館は関係ないと言われてしまった。
「成人というのは、普通の仕事で見習い雇用から正式雇用に変わる年齢のことだよ。娼館には関係ないさ」
そういうものらしい。
もしかして、異世界はロリコン天国だったのか!
「だけど15歳未満だと私設娼館にしかいないと思うよ。人気ないから」
「おー、そんなとこあるのか。私設だとなんか違うのか?」
「全然違うよ。まず値段。私設娼館と言っても、いろいろあるけど、一番安いとこって言ったらスラムにあって料金は銅貨で数枚って感じ」
「うわー、なんだ。その値段」
「ただし、すごいとこだよ。お勧めしないな」
うーん、そう言われてしまうと、あきらめざるを得ない。
秘境探索な気分でないといけないな。
「これから行くとこは、私設じゃない娼館で中級の下。豪華じゃないけど、ちゃんとしたとこだよ」
「うん。そこに案内してくれ」
着いた娼館は普通の家のようだった。
ミッシェルさんの娼館が洋館の大きなとこだったら、ずいぶんとみすぼらしく感じる。
「これって普通の家じゃないの?」
「違うよ。ほら、ピンクのハートが掲げられているでしょ」
確かに家の壁に木製のピンクハートが張ってある。
あれが娼館の印なのか。
「じゃ、入るよ」
「おい、いきなりかよ」
「他にすること、ないでしょ」
それはそうなんだが。
ちょっとは心の準備をさせて欲しい。
娼館に入ると玄関のところにお婆がひとりいた。
お婆が合図すると、女の子がぞろぞろ出てくる。
うーん、暗い子が多いな。
ミッシェルさんのとこが明るくアピールしてきたから、違いに戸惑ってしまう。
「あ、彼女だ」
店に来た3人のうち1人。
一番、大人しかった娘。
俺に気づくとにっこりと笑ってくれた。
その後、一緒に来た二人も出てきて、全部で7人の娘が揃った。
確かに若い娘が多い。
だけど、栄養状態がよくないのか、ガリガリな娘が多い。
そういえば、店に来た3人もスリムだったな。
「どの娘でも1時間なら大銅貨5枚。2時間なら8枚だ」
どうしよう。
誰を選ぼうか。
「2人同時なら2倍より割り引くよ。もちろん3人ならもっとね」
おっと、そんなチョイスがあるのか。
それはびっくりだ。
「ここは連れ出すことはできるのかな?」
「ああ、できるよ。ただし、それだと朝までになるよ。大銅貨20枚になってしまうよ」
朝までで、銀貨2枚か。
それがいいな。
たぶん、この娼館だと部屋もシンプルだろう。
もっといいとこで過ごしたいからね。
「このあたりで良い宿屋はあるかい」
「もちろんあるよ。銀貨1枚だせば、すごく良い部屋になるね」
合計銀貨3枚か。
売り上げが順調な今の俺には余裕で出せる金額だ。
よし、そのコースにしよう。
「では、連れ出しで。彼女を指名するぞ」
店に来てくれた一番大人しい娘。
実は、気になっていた娘だったんだ。
指名、それも連れ出しでしたら、すごく喜んでいた。
他の娘からうらやましがられていた。
今日はラブラブな一夜を一緒に過ごすとするか。




