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第18話 店の商品構成を考えてみた

昨日は極楽だったな。

思い出しただけでも、にやついてしまう。


異世界サイコーって叫びたい。

考えてみたら、ほとんど商売素人の俺が店を出して、10万円くらい売ってしまったんだからすごいことだな。


独立起業って動画サイトユーチュールで調べてみたら、95%は失敗するってタイトルの動画が人気だった。

まぁ、関係なさそうだから見なかったけどな。


現代日本で独立起業しようと思ったら、大変らしい。

異世界サイコーって、やっぱり叫びたい。


さて、今日はどうしよう。

ひとつやるべきことがあって。


アパートの解約だ。


会社を辞めてしまったから、収入がない。

《ビッグ・アマゾーン》の売り上げはあるけど、銀貨とかではこっちでは使えない。


そのうち、異世界の物を売ってこっちのお金も手に入れる方法を考えるが、もう少し落ち着いてからにしよう。

まぁ、金貨や銀貨だと難しいが地金にしてしまえば、換金できそうだ。


それまでは商品仕入れとかもあるから貯金が減る一方になる。

できるだけ、日本円が減るのは防がなきゃいけない。


一番でかいのがアパート家賃だ。

それがなくなるだけで、ずいぶんと楽だ。


食費は異世界で食べれば、日本円は減らない。

問題は風呂かな。


アパート解約したら、風呂がなくなる。

近くの銭湯を探しておかなきゃな。


だけど、俺は今、日本での生活に興味がなくなってきている。

どうせなら、異世界で生活をしようと思う。


もっとも、異世界のこと、全然知らないから生活のベースは狭間の世界にしよう。

あそこなら、お店のプレートを付けなければ俺しか入ってこれないからな。


トイレがないのはちょっと痛い。

トイレの度に500mくらいある公園まで行くのは面倒だ。


仕方がないから、オマルでも用意するか。

でかい方はいままで通り公園で、ちいさい方はオマルで。


これなら公園にやっかいになるのは1日一回に減るな。

さすがに、ペットボトルというのはちょっとな。


誰が見ている訳でもないが、自分のモラル崩壊が怖い。


☆  ☆  ☆


「これで良しと」


ネットでアパート解約をしらべた解約届を作った。

あとはこれを出して、引っ越しを準備しないとだな。


しかし、解約は1カ月前に届けないといけないとは知らなかった。

引っ越しをしたことがないから、知らないのも仕方ない。


あと一回家賃は払わないといけない……貯金がまた減るな。


1カ月あるから、引っ越しは順次やっていこう。


今ある物をなんとかしないとダメだな。

狭間の部屋は6畳しかなくて、その半分は店だし。


アパートの物を全部持ってきたら、寝る場所もなくなりそうだ。

だいたい電化製品は電気がきていない狭間の世界では使えないしな。


さて、今までの生活の後片付けはこれくらいにして。

これからのことを考えよう。


《ビッグ・アマゾーン》の商品だ。


今は娼館のお姉さん達がお客さんの主力だ。

女性受けする物を並べるのがいいだろう。


でも、床に並べるのはさすがらにどうかと思う。

ちゃんと商品棚を用意した方がいいかな。


でも、それって意外と高いんだよな。

今はがまんして、段ボールで作ろう。


あれだな、八百屋みたいな物だ。

段ボールを並べて、その上に商品を置けば、それなりに見えるはずだ。


よし、スーパーに行って、「ご自由にお持ちください」って書いてある段ボールをもらってこよう。

最初は5つもあれば十分だろう。


あと、今日の仕入れは昨日も一緒の物でいいな。


アイシャドウパレットは派手な方が人気なのが分かったから、ゴールドとか入っているのも買ってこよう。

ブラウン系はまだ残っているから、いいか。

口紅は真っ赤なのだけ買っておこう。


あとは鏡だな。

どんなのがいいか、分からないからいろんな種類を2つづつ買っていこう。


他にも新商品を用意してみようか。


うん、グラスとカップかな。

これも、どんなのが人気か分からないから、いろいろふたつづつにしてみよう。


よし、百均ショップに行ってみよう~。


☆  ☆  ☆


「おっ、これいいかも」


女優鏡。

LEDが鏡の周りに仕込んであって、綺麗に映るらしい。


300円か、ちょっと高いな。

だけど、お姉さん達、きっと驚くだろう。


あっ、ダメだ。

魔法があった。


こんなLED使わなくても、指ばっちんできっと明かりで灯ったりするんだろう。


危なかった! ライターに続く不良在庫になるとこだった。


うん、そういう最新商品を追いかける必要なんてない。

だって中世ヨーロッパくらいの文化レベルなんだから、百均商品すべてが最新すぎるくらいだ。


「なら、一番大きいこの鏡がいいか」


真四角でなんのへんてつもない鏡。


鏡のカバーを開いて、後ろに回すとちょうどいいくらいに立つ。

どこでも鏡が使える便利品だ。


これと、あとは手鏡だな。

これを持ちながらブラシで髪を整える。


うん、アイシャドウを塗る時にも使えるしな。


あ、こっちのコンパクトな鏡はどうなんだろう。

便利なのかも、知れない。


よし、鏡はこの3点だ。

ヒット商品になるといいな。


グラスはこっちか?

どんなグラスが人気なのだろうか。


あれ、これ軽いじゃないか。

薄グラスというらしい。


ビールとか飲むとき、ちょうどいいんじゃないかな。

晩酌にもってこいじゃん。

大きさも500mlだから、いい感じ。


あ、こっちも面白い。薄グラスのワイン用。

と言っても、足があるグラスじゃなくて卵型のグラス。

これも買うとしよう。


あとはカップか。

コーヒーは異世界では飲むのかな。

分からないけど、なにか飲むのだろう。


シンプルな白いのと、こっちの有田焼って書いてあるのにしよう。

すごいな百均、有田焼なのに100円なのか。


日本の誇り、有田焼は異世界で人気になるのか。

チャレンジしてみよう。


よし、今日はこれくらいか。


バックパックに詰めて、段ボールを紐でしばって異世界に行ってみよう!


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