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第1章 異世界にて
「うっ…うーん…あれ、ここは…」
目を覚ますと、そこは真っ暗で何も見えませんでした。
「おかしいな…図書館にいた…よね…痛っ」
2、3歩歩くと、私は何かにつまずいてしまいました。それはよく見ると本でした。
「あれ、なんで本なんか…」
そう思って拾い上げると、本のページが金色に輝き、ペラペラとめくれ始めました。
「うわっ…なにこれ!?」
1ページ1ページが金色に光っているので、何が書かれているのか読むことが出来ませんが、頭の中に内容が流れ込んでいるようでした。
「この世界には絶対守らなければならない約束がある…
1つ、人と深く関わってはならない
2つ、この世界以外のものは残してはならない
3つ、選ばれし者以外に魔導を伝えてはならない…」