《会話回》 俺の言いたいこと、理解できる?
会話のみ!
前話の説明された日の帰り、の続きです。
「マクシームさん、お気をつけて」
「はいっ、また来ます。今度はいい情報届けますので」
「ありがとうございます」
「いえいえ、では」
「はい、では」
「…さて」
「……」
「青藍?」
「…(ギクッ)…ん?」
「ねぇ、青藍」
「…ハクト。俺は」
「あ、そうか」
「…?」
「勝手に呼べって言っていたのは既に勝手に呼ばれているからか」
「…あ、いや」
「そうかそうか」
「…何を」
「俺頑張って考えたのに」
「…いや、あの」
「これからは“守護者様”って呼んだ方が」
「…っ!!!!…ハクト…」
「ハハ、ごめん、嘘だよ、青藍」
「…ハ、クト?」
「分かってる。分かってたよ」
「…ハクト」
「俺が一番知ってる。そう、思ってた」
「…」
「ちょっと悔しかった」
「っ」
「それだけ」
「…俺はここだから」
「うん?」
「…お前だからここに来るんだ」
「うん。分かってるよ」
「…お前がいるから、ここに来るんだ」
「ありがとう」
「…いや」
「じゃあ、もう夜だし」
「!」
「青藍の好きな、ごはん、作ろう」
「…(キラキラ)」
「何がいい?」
「……卵」
「分かった」
「…(モグモグ)」
「…セイランという名」
「ん?」
「…俺は気に入っている」
「…ありがと」
「…あぁ」
今回のタイトルは、読者様への問いかけ、というイメージです。理解できましたか?
ホントは前話に入れたかったけど、なんか空気変わってしまいそうだったので、別話としての投稿しました
…実はハクトの脳内の言葉がある通常バージョンだと、ハクトもセイランも今回の言葉の数、減ります。えぇ、減ります、これより。