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日常は平穏。しかし、同じ日々は、つまらないよな?


PVが日々あるのが驚きです。ありがとうございます!

頑張ったので、ちょっとでも笑って読んでください。あ、笑う場所あったかな…?



怪我人さん。いや、マクシームさんを隊に送ってから、それ以前と変わらない平穏な日々。


ちょっと変わったことは、俺たちの呼び名。

あと、研究と読書の割合。今は、1日研究1日読書だ。じゅうじつっ!



今日は読書の()の日。

明日やりたい魔法や魔方陣のことについて書いていないかを探したり、まったく違う分野の本をあさったり。


足りないものはピアスから出せるからどうにか出来るし、この家で完結してしまうことでより一層、平穏な、変化のない日々。


青藍セイランがたまに訪れて本読んでご飯食べる。平和だなぁ。





さて、明日はどんな研究しようか。雷…何ができる?


んー。なんだろう、ビリビリ~くらいしかイメージないんだけど。あと、よく読むフィクションではスピードっていうけど、あれは音速ではなく光速のことだろうから、光属性で使えれば解決するし、いちいち雷使う理由にはならない気がするんだよなぁ。


雷属性は後から出てきたと言われているのもあってか、あまり魔法についての研究が進んでいない分野らしいんだよなー。新しい発見するにはうってつけって感じだけどな~。


んん~。何が……。





ん?……お?これは?


もしや…。いや、違うかもしれない。でも…。




やっぱりっ!!外に人影!!

家の結界になんか引っかかったと思ったんだよ~。久々だからちょっと自信なかったんだよな~。

てか、なんで正規のルートでなく裏から…って、倒れたっ!!!


近寄ったら、さらに新事実。

これ、マクシームさん!!あ、これって言ってすいません。物扱いなんてしてませんよ。ちょっと汚いなとは思うけど。

倒れたマクシームさんをよく見ると、特に怪我をしているわけではない。あの怪我は心臓に悪かったなぁ。


って、感慨にふけっている場合ではない。

外傷はないみたいだけど、なんで倒れたんだ?


一応水属性で《浄化》して、光の結界。

んで、運ぶ。前と同じ部屋でいっか。




運ぶついでにいろいろ結界浮かして見てみたけど、異常なし。ん~?なんで?てか、何故に来た?

いや、ここお店だし、来てもらっていいんだけどさ。

怪我したのに、また森に入るとは…こいつ、同志アホか?



とりあえず、目が覚めるまで様子見かなぁ。て思ったら、気が付いたみたい。


「おはようございます、マクシームさん」


「は、ハクト殿、か」


あ、喉枯れてるっぽい?


「水、持ってきます」


コップは向こうにおいてあるからな。

ま、水は魔法で出すだけですが。便利かよ。便利だな。


「どうぞ」

「…」


ま、無言で飲むわな。…あれ?なんでマクシームさん、喉乾いてたんだ?普通だったら今の俺みたいに基礎魔法の範囲で水は出せるはず。…おりょりょ??


「…ありがとうございます」

「いえ」


聞いていいかな、だめかな。う~ん。気になる。でもとりあえず。


「倒れていたのは、何故ですか?怪我は見えなかったんですけど」

「…恥ずかしながら、腹が」


とちょうど鳴るマクシームさんの腹の虫。なーるほど。


「何か作ります。しばしお待ちを」

「あっ、すみません」


しょうがないっすな。ま、今回はそこまで看病食じゃなくていいかな?スープと柔らかめのパンで。

個人的に食べたかったので、トマトスープにしました~。トマトっていうのか知らないけど。ぽいやつ。


「ゆっくり食べてください」

「ありがとうございます」


黙々と食べるマクシームさん。俺もついでに、遅いけどお昼にするか。



二人で食べ終わり、ついでにおやつに用意していたスイートポテトも出したらペロリだった。ホントに腹減ってたんだな。


「大丈夫ですか?」


特に腹。


「はい、大丈夫です。本当にありがとうございます」


良かった良かった。ほうじ茶で一息ついて。



「で、何故ここに?」

「はい、説明します」



で、教えてもらったことを要約すると。


マクシームさん、隊員と合流。

マクシームさん、体力と生命力回復。

マクシームさん、お礼がしたくなる。

マクシームさん、森に入る。

マクシームさん、迷子に。

マクシームさん、軽い遭難。

マクシームさん、食料尽きる。

マクシームさん、家を発見。のちに倒れる。


俺、確保。



…………………。


なにしてんすか、あんたは。

どうも森に入って2日は迷子ってたみたいだ。ホント何してんの。



てか、それだけ森に入ってから経っているわけで。…隊長さん、お仕事とか大丈夫?


「隊の方には置手紙をしてきましたから」


…それ、大丈夫なのか?この人何だか危ないなぁ。

でも思い立ったら行動する人なんだろうな。挑戦者魔物に対して、隊で唯一、青藍セイラン曰く他者を庇って、怪我を負うくらい。





と、思ってたら、またも引っかかる感覚。これは。


「…客か?」

「いらっしゃい、青藍セイラン。うん、一応?」


やっぱ青藍セイランでした。3日ぶりくらい?


「あ、あの時はお世話になりました、セイラン殿」

「…あぁ」


…?なんで、青藍セイランちょっと呆れてるんだ?でも安堵も見える。よくわからんな。


「とりあえず、今日はもう森を抜けるにも暗くなってしまうので今日は泊っていただいて、明日、隊の方に送ります」

「はい、すみません」

「いえ、お気になさらず」


ま、もう夕方近いし。見つけたの昼過ぎてたしな~。あ、夕飯作らなきゃ。青藍セイランは…、その目は食べていくんですね、分かりましたよ~。


マクシームさんは部屋に残し、キッチンの方に移動して、いざクッキング~。

って言っても、簡単なものですが。それ常にじゃね、とかツッコんだら終わり。


「…あいつはまた倒れたのか」

「ん」


…ん?


「なんで倒れたって思った?」


マクシームさんはベッドで起き上がった姿勢だったけど、倒れているのを見つけたとは説明していない。それなのに、なんで知ってるんだ?…って、目をそらすな、こっち見て。


「…見てた」

「はい?」



「あいつが森に入ったところから見ていた」



……つまり、だ。

マクシームさんが森に入った2日前に青藍セイランは知っており、マクシームさんが倒れそうになりながら歩いていたもの知っていた。と?


「……あぁ」


おい、こっち見ろー。


「…守護者として見ていた。特に悪さをしないなら手は出さない」


んー、そうか、それもそうだな。入ったのは向こうが勝手に、だし、青藍セイランも敵じゃなければ放置するのは分かる。分かるが。


「倒れそうになるまで放置?」

「…すまん」


俺が折角助けた人だというのに。まぁ、青藍セイランは人型をしていても元はドラゴンだし、感覚が違うのもわかるけど。けどー。


「ま、しょうがない」


そ、しょうがない。終わったことだし。

次がなければいいのさ。な?


「…あぁ」


よし、これで青藍セイラン問い詰めよう会議は終了。

今後どうするか。やっぱあれか。


「転移せずに送るか」

「…そうだな」


転移してしまったが為にマクシームさん迷子ったわけだし。次はちゃんと送ろう。


でも、ここで問題が。




道、知りません、俺が。



だって、この前行ったのも青藍セイランの転移で場所把握して直接いったから、知らないし。まず道なんてないし。獣道くらいしか。


…客呼ぶ気なさすぎかよ、俺。

ちょっと真面目にどうにかしなきゃ。


いや、目下はマクシームさんをどうやって返すかだ。

青藍セイラン曰く、途中まで行けば人の通る道に出れる。つまり、そこまで案内すればいいわけだ。おっけいおっけい。


そんな話をしながら料理完成。

まぁ、具沢山野菜炒めですね。野菜の詳細は知らん。とりあえず食べれるもので。

昼ご飯が遅かったし、量はお好みで取れるように大皿にのっけて。おっけー。


さて、マクシームさんは…と思ったら寝ていた。二日間、森彷徨ってたらそりゃ疲れますよね。おやすー。




青藍セイランとご飯を食べつつ森でのマクシームさんの話を聞く。ま、内容は本人からのと変わりませんが。

なお、食料がなくても青藍セイランは生きていけるので、そのあたりは失念していたそう。途中で思い出した時にはもう俺の家に向かってたし、いいかってなったとか。おーい、こらー。





そしてその日、マクシームさんはそのまま寝ており、青藍セイランも泊ってった。部屋あるしかまわんよ。

次の日、目を覚ました二人と朝食をとり、森を歩いて送るとマクシームさんに伝える。体力的にも問題ないようなので、決定。

案内は青藍セイランにお任せ。これを機に俺も覚えなきゃ。



準備を、と言っても特にないけど、したら出発!

森の中にきちんと入ったのは転移魔法陣の練習くらいかな。あ、あそこ、コケそうだから道つくるとき気をつけなきゃ。あ、あそこは動物の巣があるのか、遠回りしなきゃ。


道づくりの観察をしながら歩くと、少し広いところに出た。もしや。


「…ここからは人の通るような道となる」

「なるほど」

「ここに出るんですか」


俺は初めてだが、マクシームさんは通ったことがあるみたい?


「ここからは戻れます。お礼を言いに来たのにまた助けてもらいすみませんでした。ありがとうございました」

「いえ、無事なお姿を拝見できたのでよかったです」


お客さんになるかと思ったけど、こんな遭難紛いの思いしたならもう来ないかな。う~ん、しかたないかぁ。道を整備しなきゃいけないって気づけただけでも良しとしなきゃ。うんうん。



「では、また」

「はい。…………ん?」





おりょ?またって言った?て、もうマクシームさん行っちゃったし。また来るんか。……おぉ〜。なんか、こう、じわじわ嬉しい。










それから4日後、マジで来た。

いや、正確には俺が道整備の為に人の通れる道まで行ったら、いた。


「こんにちは。今日はきちんと伺えます」


あ、眩しい笑顔をどうも。獣道ですが、ご案内しますー。


てか、マジで来たよ。すげぇな、その行動力。俺が家から出るのに何日かかったか。あ、引きこもりじゃねぇからな。






「改めて、いらっしゃいませ」


そう言って扉を開けると驚いた様子。ありゃ?

ここが店って言ってなかったか?……言ってねぇな、そりゃ分からんか。



「ここは本を読みながらのんびりしてもらおうと思って」

「…!……なるほど」


周りを見ているのは本に気づいたって感じかな。


あ、それは青藍セイラン用の、あ、それ俺の……。

すまん、ソファか、もう新しいの出すよ。あとコイツら分かりやすいようにしとかないと。


「この家にはハクト殿とセイラン殿で住んでらっしゃるのですか?」


はい、これ、紅茶。初回サービスです。って、今まで青藍セイラン相手に金なんて取ってないけど。教育料って感じだったからなぁ。

あ、個人的に好きなのはダージリン。アッサムも良き。そしてこれはアールグレイ。異世界に茶葉はあるんだなって思った?俺も思った。


「いえ、俺だけです」


まぁ、青藍セイラン用の部屋もあるけど、基本は森の中だからな。


「…そうですか」


んー?なんか悩んでいるご様子?…ま、いっか。


俺用には珈琲ってしたいけど、紅茶淹れるのにポット出したし、そのまま紅茶にした。あ、ダージリンです。




「本を読むというのは、ここの全て読んでも?」

「えぇ」


まぁ、俺がチマチマ読みつつ増やしていったから初めよりかなり増えた。

あ、地球からの本は見えるところにはない。流石にね、知らん文化とか書いてある本を置くのは怖い。個人で楽しむのはいいけどな。




本棚に向かっていったマクシームさん。軍人さんだけど、意外と読む人なのか?


「これ」


そう言って手に取ったのは最近王都の方で発売された魔法学書。雷属性とか光属性関連って言ってたから出したけど、あんまり参考にならなかったなぁ。

両方とも光を放つから関係性はあるのかって話だった気が。まぁ、雷の原理を科学的に証明されている地球から来た人間としては、もう少し視野広げたら?って感じだけど。…思うだけはタダだし?


「最近の、ですよね」

「そうですね」

「よく手に入りましたね……」


そう言って、ペラペラめくってる。まぁ、それピアスで一発だからなぁ。


「とある伝手で」


嘘じゃない?うん、嘘じゃないな、よしよし。


「魔法学書が多いですね。……あ、こちらは」

「通常の歴史書、他の学術書、小説もありますよ」


お?おぉ〜。目がキラキラしてるよ、マクシームさん。本お好きなんですね、同志ダァ。あ、アホじゃない方で、な。


「手に取っても?」

「えぇ、もちろん」


光属性古代魔法って簡単で、ちょっと弄るだけで物への結界もできた。そのため、これらの本は下手に汚れないし傷も付きづらい。最強かっ。







そのままマクシームさんは本を読み、食事も取っていった。あ、青藍セイランはちゃっかり飯の時に来た。ホントちゃっかりしてんなぁ。


それから、マクシームさんは3日か4日に一回のペースで来るようになった。途中から値段を決めていないことを言うとこの辺での一食分貰うことになった。本の分は別にいらないと言っている。実際、元は0だからな。


青藍セイランも今まで通りふらふらとご飯を求めてやってくる。……よくマクシームさんにドラゴンってバレずに済んでるよな。




マクシームさんの来る日は研究の日に重なる事もあるけど、そこはお客様重視で、店を開く。だってここまで来る道まだ整備できてないし。そんな道通ってきた人を追い出せません。


研究も最近は必要に駆られてって感じではないからゆる〜くやっているし。


ま、こんな日々もいいかな。


あ、マクシームさんからルレウムさんに呼び方が変わって青藍セイランみたいに話す仲になったのは、まぁ、必然かな。





変わりのない日々もいいけど、こうやって人から与えられる変化も、悪くない。


楽しければ、俺は何でもいいかな。







出したい人物はこれで一区切りです。いぇーい。

でも、いろいろと主人公やドラゴンさんや少年らの話を書きたいぃ。



誤字脱字報告など是非に~。


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