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ティレリエン・メア 〜学館の陽は暮れて〜  作者: 西羅晴彦
登場人物紹介など
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クヴァルティス帝国における魔術事情ほか

 おいおい拡充します。


 1。この世界はティレリアと言います。タイトルの『ティレリエン・メア(Tirerien Mär)』とは、『ティレリアの物語』の意味です。


 2。この世界には魔力が2種類あります。

 一つは、持力(ハビリス)。正式名称は『アストラル源魔力』。クヴァルティス帝国で一般的に用いられている魔力。

術士が元来持っている魔力のことで、アストラル圏の存在である魂が発する魔力と理解されている。魂に依存し、一人の術士が扱える発現形式は一種類に限られる。例えば、主人公のユーナのように〈氷結(フリーレン)〉の持力の場合、『その場に存在する水を凍らせる』力であり、水を生じさせたり、氷を自動的に発射するのようなことは出来ない。

 持力では、何らかの魔術を励起するには、励起したい相手に直接触れる必要があるが、稀に広域励起型持力の保持者が現れることがある。

 もう一つが介力(ヒュイセ)。正式名称は『エーテル源魔力』。空間に普遍的に存在している魔力。つまり外部の魔力を借りる方法。介力は、空間を伝播する性質がある。故に持力とは違い、離れた相手を励起することが可能。介力は紋章(エンブレマ)魔法陣(ステンマ)を用いて引き出し、その掛け合わせで複雑な事象を操ることが出来る。


 3。術式(アルス)法式(メトードゥス)

 専門学的に、魔術を『術式』と呼称し、その運用方法を『法式』と呼称する。例えば、術式『緋術』の『法式』には『呪杖法』や『緋針法』がある。


 4。クヴァルティス帝国における魔術

 クヴァルティスで使用されている魔術は、源流を辿ると、カムネリア=ゲイルコーラ国(現在はゲイルゴーラ国として存続)に至る系統と、ダールバイ国に至る系統の二つがある。

 カムネリア系魔術は、アレオス・スティクトーリスとエイデン・リッツジェルドの二人によって三百年前の大陸戦争の時代にクヴァルティスにもたらされた。

 その魔術系統は、自力魔術を主としている。

 ダールバイはクヴァルティス第二帝政期の初代皇帝、〝武帝〟マルティヌス麾下の将軍ペトルス・ウァルミスによって滅ぼされた。この時にダールバイ魔術はそっくりそのままクヴァルティスに持ち込まれた。他力魔術を主とし、多彩な術系統がある。

 クヴァルティスにおける主要な魔術(アルス・マギカ)は、

 自力魔術

 持力術(アルス・ハビリス)

 呪具を用いずに術士の持つ魔力を直接発現させる術式。

 緋術(アルス・ブラティス)

  緋鋼(ブラス)という特殊な金属を用いる術式。呪杖(ルディス)緋針(スピナ)、緋剣など、多彩な呪具を用いることが出来る。

 他力魔術

 符術(アルス・カルタエ)

  紙片を用いる術式。紙に紋章や魔法陣などを書いて使用する。

 結界術(アルス・シグヌム)

 刻印術(アルス・リテラエ)

 紋章術(アルス・エンブレマエ)

 宝石術(アルス・ラピディス)

 魔法陣術(アルス・ステンマエ)

 補助魔術

 赤色術(アルス・ルボリス)

  赤い色を使用する魔術で、魔力を増幅させることが出来る。

 銀色術アルス・アルゲンティア

 に体系される。


 5。クヴァルティス帝国における術士(ツァウベラー)

 大きく2系統に別れます。

 呪猟士(ツァウベルイェーガー)

 日本語読みは『ずりょうし』。魔物狩りに特化した術士。刃の付いた武器は原則使用禁止。専門とする術式や法式により、さらに細分化される。例えばユーナは『呪杖術士シュトックツァウベラー』、クリスは『緋爪術士(ナーデルシュッツェ)』など。なお、女呪猟士はツァウベルイェーガリンと呼ぶのが正しいですが、作中ではややこしいのでツァウベルイェーガーで統一しています。

 呪闘士ツァウベルシュトライター

 日本語読みは『じゅとうし』。騎士や戦士と共に戦争に参加する兵種の一つ。刃の付いた武器を携帯出来る。

 いわゆる魔術師、魔道士のような存在はクヴァルティス帝国には居ません。


 6。言語

 クヴァルティス語(日常語)はドイツ語です。ラテン語(魔術語)はラテン語(古代ローマの言葉)です。神語(リテラ・デイフィカ)(古代魔術語)は古代ギリシア語です。作中では、作者による造語も含まれます。

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